お絵かきしりとり

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デイケアでは、毎月さまざまなプログラムを行っております。1月は、お誕生日会というその月がお誕生日のメンバーさんをお祝いするプログラムと並行して、メンバーさんからやりたいと希望のあった「お絵描きしりとり」の会を開催しました。最後に紹介しておきますので、よければみなさんも、時間つぶしにつなげて考えてみてください!最後までしっかりつながり、ある意味での「集団アート」です!

ところで、こういった「絵」を含む「芸術」は芸術療法(アートセラピー)として、精神科領域はもとよりリハビリ施設、療育施設など、医療現場で「治療」の一貫として取り入れられているものでもあります。
 
アートセラピーとは、主に欧米の精神医療の中で研究された、心のケアに役立つ心理療法のことをいいます。絵を描くことや鑑賞することをはじめとして、ダンス、音楽療法、ムーブメント(デイケアプログラムで行っているボディーワークが該当するでしょうか)などがあります。アートセラピーを研究するクエスト総合研究所によると、これらに共通することは「自由な表現を通して心と体のバランスと取り戻す医療」だそうです。それが上手いか下手かの評価は行わずに、視覚・聴覚を中心とした五感を使って芸術を楽しむ、生活に取り入れるということが、ひいてはセルフケアの一つにもなっていくのだと思いました。デイケアで行っている塗り絵、コラージュなどのプログラムももちろん芸術療法に含まれます。治療的な効果だけでなく、自分自身を癒す方法の一つとしても役立つものがあるかもしれません。ぜひ、ご参加ください。 

とはいえ、最初に紹介したお絵描きしりとりの場合は、あくまでもゲームなので、上手いか下手かではないものの「なにが描いてあるのか」は考え、次の人に回さなけばなりません。しかしここでも正しく描くことはさほど重要ではなく(わたし自身の保身ではありません。笑)、答え合わせのときに「あぁそんな見え方もあったんだ」と、他の人の思考や視点を知ることができるのが醍醐味なのではないでしょうか。