社交不安障害の
治療について

社交不安障害の症状について

人前で何かしようとする、初対面の人と会うといったと状況に置かれた時に、不安や緊張を強く感じて、手が震えたり、汗が出たりします。そういう場面から避けたり、逃げたりすることで仕事や学校等の社会生活に支障が出てくる病気を「社交不安障害」と呼びます。社会不安障害とも呼ばれます。

 

症状の現れやすい場面について

下記は症状の出現しやすい代表的な場面です。
① 人前で注目をあびたり、話をしたりするとき
② 職場や学校などで人前で仕事をしたり、字を書くとき
③ PTA、ゼミなどのグループ活動に参加するとき
④ レストラン、喫茶店などで飲食するとき
⑤ 会議やゼミなどの他の人たちの部屋に入るとき
⑥ 権威ある人と話をすること
⑦ 人と目を合わせること。

 

社交不安障害の治療について

社交不安障害の治療は、薬物療法を中心に行うことが一般的です。社交不安障害の薬物療法には、過度な緊張や不安を和らげる薬が効果的で、SSRIが有効です。SSRIと抗不安薬を組み合わせて治療をすすめることがありますが、社交不安障害の多くは、こうした薬物療法でよくなります。薬物療法だけではよくならないケースについては、認知行動療法などの心理カウンセリングを併用します。

 

薬の副作用について

SSRIは、「服んで(のんで)すぐに効く」といった薬ではありません。1週間から10日、あるいは2週間、効果が出るまで毎日コンスタントに飲む必要があります。 従って、副作用が出ない限り決められた量を飲んでください。飲んでも効かないからといってすぐに中止しないでください。 抗不安薬は、比較的早く効果が出現します。飲んで20~30分の間には効いてきます。過度な緊張や不安が現れている場合には、抗不安薬が有効です。