新年あけましておめでとうございます

Tetsuo Abe

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。
令和6年、2024年も年が明けました。昨年は皆様のご協力のおかげで無事に年を越すことができました。どうか本年もよろしくお願いいたします。

しかし、今年も年始早々能登の地震や日航機と海保機の事故など、暗いニュースが続きました。かく言う私も日航機の事故にまきこまれてしまい、羽田につく予定が中部国際空港(名古屋)に行く先が変更になるなどのアクシデントがありました。幸運にも、名古屋で宿をとり翌朝の新幹線で無事に帰宅できました。おかげで、診療には全く支障がなく年始の診療開始でき、皆様にご迷惑をおかけする事態が避けられました。

今回の教訓は、日ごろから災害時を想定し、日常的に訓練やシミュレーションをしておくことが大事ということです。当たり前のことではありますが、平和な日常が続くとどうしてもこうしたことへの意識は薄らいでしまいます。今回日航機の乗客が一人の犠牲者も出すことなく脱出できたのは、こうした訓練のたまものであるといわれています。結果的には、機体は全焼したことを考えると、少しでも脱出時間が遅れていたら大惨事になっていたと予想されます。毎回飛行機に乗るたびに、非常時の脱出に際しての注意のビデオを見せられますが、まさかそれが現実になるとは夢にも思いませんでした。これからは、こうした事態になった際にはどのように行動するかあらかじめの準備が必要と実感しました。

話は変わりますが、今年の抱負にも触れたいと思います。今年も、これまでに実践してきた、当院の機能を総合的に活用することを更に深化させたいと思っています。当院の外来診療、精神科デイケア、リワークデイケア、依存症デイケア、心理カウンセリング、訪問看護、そして就労継続支援事業所studio753のそれぞれの機能を活用して、有機的に患者さんや利用者さんをサポートする活動をより推進したいと考えています。そのためには、各部門の機能のバージョンアップを図っていきたいと思っています。とくに、訪問看護や訪問診療などのアウトリーチ活動にはより力を入れていきたいと考えています。これからは重度の精神障害の方や高齢者の方にはこうしたアウトリーチ活動が必要とされます。通院を中断しがちで症状を悪化させてしまう精神障害の方や、高齢になり身体機能の低下のために通院困難になる方にはこうしたこちらから出向く医療が必要です。今年中には訪問診療を担当する医師や訪問看護を担当する看護師も増やし、訪問診療と訪問看護をより充実させていく予定です。

また、従来は比較的控えめに活動してきた依存症に対するアプローチも充実させたいと思っています。これまでは、わたくし自身依存症の治療を得意としてこなかった関係もあり依存症の方の診療やデイケア参加をあまり積極的には受け入れては来ていませんでした。しかし、当院の依存症デイケアもスタートして丸2年が経過し、わたくし自身もその治療や患者さんとのかかわりに少し精通してきましたし、当院の依存症デイケアもプログラムやスペースを増やすことができました。今年は、更に力を入れて多くの患者さんの治療を推進していく予定です。

今年はあまり派手な計画はありませんが、上記の二つの目標と従来の機能をより充実させることを目指して活動していきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。