今はもう秋

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こんにちは、阿部哲夫です。
いよいよ本格的な秋です。上野公園の紅葉も少しずつ始まっています。毎朝の上野公園通いが最も楽しみになる季節です。毎日いろいろなことがありますが、毎朝上野公園に行くと気持ちがリセットされて平常心に戻れます。なにかイレギュラーなことがあったり、ストレスが重なったりすることがあっても、上野公園に行って朝のコーヒーブレークがあると精神的な落ち着きを取り戻せます。

先日、年に一回開催されるテニス合宿に行ってきました。元々はある大学の精神科教室のテニスサークルが母体になっているテニス合宿で、精神科医や臨床心理士、看護師、心理関係の元大学教授や病院職員などが集まる合宿です。多くは私と同年代の方が多く、60歳台のメンバーが中心で、みなさん65歳以上で定年を過ぎている方がほとんどです。そこで出た話題の一つが定年後の過ごし方です。そこに参加されていたメンバーの多くは、定年後は退職してテニスやオートキャンプなど趣味中心の生活をするということでした。いまだに仕事優先の生活をしている私から見るとうらやましくも思え、これでいいのだろうかと価値感の揺らぎを感じました。
一方、先日の講演会で同席させていただいた先生のような方もいます。その先生は、私の医局の先輩で10歳近く私よりも上の年齢にもかかわらずいまだに第一線で先進的精神医療の取り組んでいる方です。その先生は、現在でも多くの患者さんの診療をしているだけではなく、モデル的地域精神医療に取り組み、新たな活動もされているのです。

この合宿と講演会は、今後自分がどのように仕事と向き合っていくのか考えるいい機会になりました。自分が仕事から離れたらどうなるのかと考えてみると、長期の休みで長らく診療をしていないとむしろ自分が不安になることに気が付きました。生活習慣が乱れることで自分自身の安定が失われる気がするのです。忙しすぎて正直疲労を感じることもありますが、すぎてしまえば心地よい疲労感が残るだけです。仕事に行く足取りが重いと感じたこともないですし、ひどい二日酔いでもなければ診療に限って言えばいやだと思ったことはありません。こうしてみると、基本自分は診療することや人とかかわること自体が好きなのだと思います。
コロナ禍で、いろいろなストレスはありましたが、診療だけは継続することができていました。診療という好きなことは続けることができていたために、精神的不調を感じないで済んだのではと思っています。もし、診療をやめてしまい趣味だけの生活になってしまうと、自分の場合はむしろバランスを崩してしまう気がします。朝のコーヒーブレークではないですが、診療自体が生活のリズムを作っているのかもしれません。

先月から今月にかけて、また新しいスタッフが増えました。クリニックに小関先生が隔週土曜日に勤務されます。いくつかの精神科病院に勤務され、またクリニックの院長の経験もあるベテランの先生です。またデイケアには佐藤看護師と岡村看護師が新たにスタッフに加わりました。お二人とも精神科勤務経験のある看護師さんで当院での活躍も期待しております。
私も人生の秋ともいえる年代になってきましたが、自分の生活リズムを保つためにも、今後も現役で頑張るつもりです。「高齢者インフルエンザ予防接種のおしらせ」が区から届いたときは少なからずショックを受けましたが、気を取り直してまた新たなことに挑戦したいと思っています。これからも新入スタッフともどもよろしくお願いいたします。