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In あべ院長のエッセイ Posted

暑中お見舞い申し上げます

こんにちは、院長の阿部哲夫です。

毎日焦げるような暑さです。 ♪♪毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれたいやになっちゃうよ♪♪という「泳げたいやきくん」の歌詞がなぜか頭に浮かびます(古くてすみません)。日に焼けるというレベルではなく炎で焼かれているのではと思うほどの暑さを感じます。日中の長時間の外出は危険ですね。夏は好きな季節なのですが、今年の東京の夏は過酷で避暑地に脱出したくなるほどです。

脱出したいで連想したのですが、最近私の知人で海外に移住した方がいます。ある総合病院で働いていた看護師さんですが、先日退職してオーストラリアに移住していきました。現地での仕事の調査や語学研修など年単位で綿密に計画しての移住です。50歳近くなっての決断に計画を聞いた時には驚きました。今までのキャリアや人間関係をすべて捨てての海外移住、勇気のある人だなと感心しました。本人は、人生は一度なので今までにやりたかったことだから悔いのないように挑戦すると非常に前向きでした。

私が50歳のころを思い出すと、ちょうど現在のビルに移転したころです。それまでは、現在のリワーク室のあるビルで5フロア位を借りて診療所とデイケアを運営していたのですが、あるとき現在のビルのテナント募集の張り紙を見て移転を思いつきました。それまではフロアが分かれているため使い勝手も悪く、特に外来の待合室は待ちきれない人でいつもあふれかえっている状態で患者様に負担をかけている状態だったからです。

当時は、わたくしもエネルギーもありかなり大きなプロジェクトでしたが、前向きに計画を進めることができました。移転と同時にリワークデイケアもスタートし、今日のデイケアメニューの多目的化の端緒とすることができました。

現在では、デイケアプログラムは一般精神デイケアはもとより、リワークデイケア、依存症デイケア、碧空(認知症予防プログラム)、発達障害のグループなど多岐にわたって展開しています。

その後も、認知症疾患医療センターの指定を受けたり就労継続支援 B型事業所をつくったり、訪問看護ステーションを併設するなど新規事業を展開してきました。いずれも私にとっては大きな決断ではありましたが、これまでのキャリアの延長線上の決断でもあり、彼女のように人生のリセットともいうような決断ではありませんでした。そうした観点からは50歳にして海外移住という友人の決断は、敬意に値すると思います。これからの友人の海外生活の成功を祈ってやみません。

彼女の決断を見て、これからも立ち止まるのではなく前向きに行かなくてはと勇気をもらえました。仕事面とは限らず年齢だからとあきらめずに新しいことに挑戦する気持ちは失わずにやっていきたいと思っています。従来やってきたことを充実させることも大事ですが、なにか新しいことにチャレンジする気持ちは失わずに行きたいと思います。これまでも、いきなり新しい事を思いついて周りを振り回すこともあり、周囲の人間はひやひやしているかもしれませんが、これからも守りに入るのではなく新しいことに立ち向かっていこうと思います。

先月は、新患の予約システムをリニューアルして完全ウエブ化してみました。次は、訪看の電子カルテシステムの改善に取り掛かりたいと思っています。これからもご協力よろしくお願いします。