月別アーカイブ: 2020年6月

新しい生活様式

こんにちは。院長の阿部哲夫です。 
コロナ禍にて、健康面や経済面などさまざまな被害を受けた方々も多いかと思います。お見舞い申し上げます。
過ごしやすかった春の陽気から、梅雨が迫ってきています。梅雨は、あまり好きな季節ではありません。毎年この時期をいかに乗り切るか工夫をしているのですが、なかなかこれはという方法に巡り合っていません。ただでさえ自粛で外出が減ってしまうことも多く、天候がすぐれないとどこにも行けません。室内の外出先もまだ閉館していたりで、家で音楽を聴いたり、読書で過ごすしかないのでしょうか?

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スタッフ紹介

皆さんこんにちは。3月から入職しました看護師の西山です。これまでは手術室で勤務した後、精神科病院の女性専門閉鎖病棟で勤務していました。こちらに勤務してからは皆さんに助けられたり、学ばせていただいたり、癒されたりしている毎日です。いつもありがとうございます!
近頃は皆さんもコロナにより色んなことを制限されていませんでしょうか。私はこの季節、根津のつつじ祭りや亀戸の藤祭り、西ヶ原の薔薇園を毎年楽しみにしていました。今年は人々に見られることなくお花が枯れてしまうと思うと悲しいですね。今年はお花も好きな観劇も…色々なことがおあずけですが、その分出来るときがとっても楽しみです。

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ころばん体操

荒川区と東京都立大学とが共同開発した『荒川ころばん体操』をご存じでしょうか。荒川区民の方には、私たちより詳しく、経験豊富な方も多いかもしれません。

若い人にとってももちろんそうですが、特に高齢になると、転倒することが重大なリスクとなりかねません。転倒によって骨折をしてしまい、そのまま寝たきりになってしまう。寝たきりになるほどの大けがではなかったものの、転倒することが怖くて外出しなくなり、他者と関わる機会がなくなってしまう。そのうちに身体機能も認知機能も低下してしまう…。そうした悪循環を生まないためにも、きっかけになる転倒を予防していくことが大切です。

『荒川ころばん体操』は、転倒を予防することを目的とした体操です。転倒⇒転ばない⇒ころばん…ということで、足腰の筋力と柔軟性を高め、バランス能力を向上させることで、転倒防止を目指します。立った状態で行うもの、椅子を支えに行うもの、椅子に座った状態で行うものなどが組み合わされており、足腰のいろいろな部位を刺激することができます。体操中には歌を歌う(声を出す)部分もあり、手足の組み合わせ運動で脳も刺激されます。18分間の体操ですが、音楽に合わせて楽しく運動することができるものです。

あべクリニックのデイケアでは、以前はものわすれ予防プログラムの中で実施してきましたが、現在はすべてのデイケアメンバー向けに実施しています。足腰を強化することは、転倒防止に役立つだけでなく、基礎代謝が向上する、体温が上がり免疫力が向上する、疲れにくくけがをしにくくなるなどのメリットがあります。気軽に取り組める『ころばん体操』から、ぜひみなさんも挑戦してみてください。

思考と呼吸

コロナ禍の中、皆様いかがおすごしでしょうか?コロナ対策をして今までよりも日常生活のやることが増えたり、仕事上でやらなくてはいけない方たちは日中業務に加えてコロナに関する対策をしなくてはいけなかったりする方もいれば、テレワークになり、自宅で過ごすために活動量が減った方もいると思います。不安や心配、怖さ、うつなどの気分の低下を感じたりすることはありませんか。
気分の低下があった時に、将来の最悪なシナリオを予測しやすくなったり、過去のうまくいかなかった、または傷ついた出来事が思い出されたりし、それについて考えやすくなります。そうするとうまくいっていた時のことや、うまくいかない状況から抜け出そうとするにはどうしたらよいかといった視点に目が行きにくくなります。さらには行動のパフォーマンスを下げてしまうといった結果を招きます。現在に注意を向けつづけて、自分の考えと距離をとりつつも観察しながら、気分の低下がおさまってくるのを待ってみてはいかがでしょうか。今やれそうなこと、自分の呼吸に集中することからでもいいかもしれません。