あけましておめでとうございます。

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あけましておめでとうございます。院長の阿部哲夫です。
早いもので、平成26年になりました。昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

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毎年思うのですが、本当に一年がたつのが早く感じます。年々、こうした傾向に拍車がかかる気がします。皆さん、昨年はいい年だったでしょうか?それとも、あまりいい年ではなく今年は心機一転と思っているのでしょうか?いずれにしても、今年が皆さんにとって良い年であるように祈っております。

わたくしはといえば、昨年は比較的いい年でした。大きなけがや病気もなく、仕事上でも大きなトラブルなく過ごすことができたと思っています。当院では、ナイトケアでの認知療法や運動療法、発達障害のグループ療法など新しい試みも始め、少しずつですが、成果を上げてきています。リワークデイケアも順調に結果を出し、多くの方の復職のお手伝いをすることができました。外来でも、睡眠障害の治療や発達障害の診断と治療など、新たな分野の患者さんが増えてきております。これからも、現状を維持するだけではなく、新しい治療や検査を取り入れて、最新の治療を提供できるようにしていきたいと思っています。

恒例ですが、今年の目標に触れたいと思います。昨年のブログを見ると、昨年の目標は高齢者の認知症対策、うつ病の運動療法と認知療法の充実、発達障害の治療、そして自殺予防対策と薬物療法における処方の簡素化でした。これらの目標がすべて十分の成果を上げたとは言えませんが、一年を通じて努力は継続できたと思っています。今年も、こうした課題は目標として継続していこうと思っています。高齢者の認知症に関しては、家族教室なども開けるといいのではと思っています。ご本人もさることながら、認知症に関しては家族の介護が非常に重要です。これまでも、いくつかの依頼がありこうした分野での講演を昨年は行いましたが、需要や希望はかなりありました。こうした、活動も今後は当院のプログラムの一つとして行っていきたいと思います。また、訪問看護の充実も図りたいと思っています。引きこもりや認知症などで通院が難しい患者さん、家庭でのアドバイスが必要な方などについて、こちらからスタッフが訪問しサポートを行っていくものです。今年は訪問看護も、当院の活動の柱の一つとなるようにしていきたいと思っています。

また、昨年から徐々にですが、外来に常にケースワーカーを配置して様々な相談業務を行っていたのにお気づきでしょうか?現在は、毎日に1名は外来の受付に精神保健福祉士が勤務しております。入院相談や年金や自立支援医療制度の利用の案内などを行っております。今後は、経済的な問題の相談などにも対応できるようにしていく予定です。何かこうした方面での相談がおありの方は気軽に申し出ください。時間やスペースに限りがあるため、予約を取っていただく場合もあると思いますがご利用ください。

薬物の処方に関してもひきつづきできるだけ少ない薬物で最大の効果を目標に、処方の種類や量をできるだけ少なくしていきたいと思っています。そのためにも、カウンセリングをはじめとする非薬物療法にも力を入れていきたいと思います。また、外来治療自体のレベルアップを図っていくことはもいうまでもありません。

以上のように、今年も単なる外来治療だけではなく多職種によるチーム医療を基礎にした有機的な治療を行っていきたいと思っています。精神科医師、看護師、ケースワーカー、臨床心理士、そして医療事務各分野の専門家が協力して充実したプログラムを提供していくのが今年のあべクリニックの目標です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。