真夏ですね

Tetsuo Abe

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8月になりました。苦手な梅雨が明け、夏本番です。今年も驚異的な暑さで今年の7月は記録的な暑さだったようです。その分8月が涼しくなってくれればいいのですが、そうもいかないようです。私も、冷房で冷え切った体を炎天下で温めるといったことを繰り返していたら体調を崩してしまいました。

今の話題は何と言ってもパリオリンピックです。連日の日本人選手の応援で夜更かしをしてしまい、生活のリズムが崩れている方も多いのではないでしょうか?日本人が出ている競技があると時間を忘れてつい見入ってしまうのは私だけではないでしょう。オリンピックはよく平和とスポーツの祭典と表現されますが、それは古代オリンピックにおいて、オリンピック期間中は交戦中の国であってもその間は休戦してオリンピックに参加していたことに由来すると聞いたことがあります。しかし、古代ギリシャ人ができていたことが、現代の地球人には実行できないようです。オリンピック期間中であっても、ロシアとウクライナの戦争は中断する気配もありませんし、イスラエルに至ってはパレスチナガザ地区の実質的支配者であるハマスの指導者を暗殺するといった行動に出ています。せめて、このオリンピックの期間やその前後だけでも、こうした国際紛争を停止することはできないのでしょうか?

パリオリンピックの開会式で、ジョンレノンの名曲イマジンの合唱があったかと思いますが、その歌詞にもあったように国や宗教、所有することなどがなければ、本当に平和の中で生きることができるのではと思ってしまいます。その意味では、オリンピックで国別の金メダルを競ったり、選手が国を代表して競技をおこなうと考えたり、優勝した国の国家を流すといった行為は真の平和を達成するためには逆行する行為なのではと感じてしまいます。オリンピックが国威発揚や政治目的の道具になっているのではないかという批判的な指摘は従来からあったものです。本当に平和とスポーツの祭典というなら、国ごとに代表を選んだりせず、単純に個人レベルで各競技の成績上位者を競わせるとか、国別のチーム競技を廃止するなど、ナショナリズムを発揚するような開催方法は一切やめるべきなのではと思ってしまいます。

もちろんこれは理想論であることは言うまでありません。現に私も日本人選手が出場すれば、見知らぬ他人であってもつい応援してしまいます。しかし、この期間だけでも平和について考える期間にしてもいいのではと思います。なぜ国同士の殺し合いであれば戦争という殺人が犯罪とならないのか私には理解できません。せめて、国別の対抗戦が戦争の代わりにはならないのでしょうか?

話が硬くなってしまいました。今月からまた当院に新人が加入してくれることになります。これまで非常勤だった、阿部逸郎医師が常勤となり火曜日、水曜日、木曜日、土曜日の勤務となります。また、真舩(まぶね)看護師も入職しました。あべクリニックは新しい職員の加入でこれまで以上に診療の質を高めていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。