梅雨になりますね
6月に入り梅雨の足音が聞こえてきました。梅雨なので足音ではなく雨音ですね。毎年書いているのですが、梅雨は唯一といっていいほど苦手な季節です。この季節をどのようにやり過ごすか、毎年考えているのですが妙案になかなかたどり着けません。何かじっくりと読書するとか、映画鑑賞をするといった悪天候でも室内での楽しみを探そうかと思っています。
最近谷中銀座を散歩していると空き地が目立ちます。古い建物が取り壊され何やら新しい建物が建ちそうです。古い谷中の風情ある街並みが失われてしまわないかと不安になります。私が谷中や日暮里を愛してやまないのは、街並みが基本的には大きく変わらないことです。日暮里駅周辺は谷中墓地やお寺が多くあることで、何十年たっても街並みが大きく変わりありません。谷中銀座などは多少のお店の入れ替わりはありますが、商店街は元気で今もにぎわっています。こうした街並みが変わりない様子を見ると安心するのは私だけではないと思います。戻ってきたインバウンド客も大勢谷中に訪れるのは、新しい現代の日本ではなく何か懐かしい古き良き日本が残っているからだと思います。京都にしても浅草にしてもしかりだと思います。もちろん、古いものを残しているだけでは進歩がなく再開発も必要な場所もあるのだと思います。そうした意味では、残すものと新しくするものを明確に区別していく必要があります。
逆に新しいものといえば、我々の分野で問題になっているのはマイナ保険証です。先日も、マイナンバーカードがスマホに搭載されることが決まったとの報道もありました。マイナンバーカードの普及については個人情報の観点やシステムの不備などからその普及利用を反対する方も少なくはないと聞いています。しかし、マイナ保険証が普及しその方の保険情報がすぐに確認できたり、他院での処方歴が確認できたりするようになれば、省力化や医療情報を得やすくなることにより患者さんの利益は大きなものとなると思います。しかし、逆にこうした個人情報が行政に筒抜けになるという不安もあります。北欧などではこうしたDXが進んでいるのは、政府自体の透明性が高く国民が信頼しているからだと、その国の人から聞いたことがあります。その意味では、裏金をうけとり脱税している議員が与党の大多数を占めている有様では、国民が政府を信用できないのは当然なのかもしれません。その意味では、このマイナンバーカードを普及させるためには、政府や議員たちがその透明性を高め、我々が安心して個人情報を預けられようになることがまずは必要なのだと思います。
もう一つ新しいものと言えば、6月から診療報酬制度が変わります。例年であれば、4月改定なのですが今回は改定が大きく、システムの変更が追い付かないせいか6月からになりました。精神科は診療報酬が下げられたのですが、その代わりに心理支援加算といったカウンセリングの点数が新設されました。また、報酬を下げられた代わりにスタッフの報酬を引き上げると、下げられた分を多少補填するという仕組みができました。新しい項目が増えていると思います、疑問点などあれば窓口までお問い合わせください。今回の報酬改定がいいものを残し、よりよい新しいものを取り入れる、そんな改定になっているといいのですが果たしてどうでしょうか?