師走ですね

Tetsuo Abe

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こんにちは、阿部哲夫です。
気がつけばもう12月ですね。まだ本格的な冬の寒さを感じることが少なく、12月に入った実感があまり湧きませんが、街に出てクリスマスのイルミネーションを見ると、ようやく年末らしさを感じます。先日もスキー用具を買いに神田まで行きましたが、売り場は混み合っておらず、本当にもうすぐスキーシーズンなのかと疑わしくもなりました。今年は暖冬になるのでしょうか。

先日、当院のデイケアプログラム「ファンファン祭り」を開催しました。「ファンファン祭り」は、文化祭のようなイベントで、デイケアで制作した作品の展示や、ミュージックアワーで練習した曲の発表などを行う催しです。個人のパフォーマンスとして、日頃練習している歌を披露される方もいます。また、プログラムで作った作品のうち優秀なものには表彰状が授与され、副賞として作業所で作られたブローチが贈られました。(最近私が胸につけていたブローチがそれです。)

今年は当院デイケアの開所以来25年の節目の年であり、ファンファン祭りも20回目となる記念すべき年でした。そのこともあってか、イベントは大いに盛り上がりました。

こうしてデイケアメンバーの活動を見ていると、皆さんが初めて当院を受診された頃のことを思い出します。初診時には、病状が十分に安定せず、活動的とは言い難い状態の方も多く、集団活動に馴染めない方や、病状の不安定さからデイケアへ定期的に参加することが難しい方もいらっしゃいました。しかし、メンバーご自身の努力や治療、そしてスタッフの支援もあり、徐々に集団活動に参加できるようになります。デイケアには、そうした回復を後押しする力があります。ファンファン祭りは、そうした経過の一つの集大成と言えるイベントです。

当初なかなかデイケアに参加できなかったメンバーでも、次第に参加できるようになり、やがてプログラムにも積極的に取り組めるようになります。そして最終的には、ファンファン祭りで大いに活躍される姿を見ると、本当にデイケアを続けてきてよかったと実感します。落ち込んでいたり気力が乏しかったメンバーが、回復して人前で歌を歌ったり楽器を演奏したりする姿を見ると、本当に感動します。

こうした姿に触れることで、これからも患者さんの病状回復や社会復帰に少しでも貢献できるよう、改めて気持ちを引き締めることができます。私自身もメンバーの活動から大きなエネルギーをいただきました。生き生きと参加される姿を見ることが、自分のやりがいにもつながっていると実感できた一日でした。デイケアへの参加を希望される方は、お気軽に担当医師やスタッフまでお声かけください。

今年も、あべクリニックは大きな災禍もなく無事に年を越せそうです。これも通院してくださっている皆様とスタッフのおかげと感謝しております。来年が皆様にとって良い一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。