スタッフ紹介

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皆様、新年あけましておめでとうございます。精神保健福祉士の渡邊と申します。私は昨年の11月に新たにあべクリニックに入職させていただきました。年が明けて初回号にご挨拶させていただくこととなり、どのようなことを申し上げていいのかだいぶ悩みましたが、私の今までの経験で得たことを書かせていただきたいと思います。

私の故郷は福島です。福島と言うと東日本大地震にて福島第一原発の記憶が皆様の中にもあるかと思います。私が生まれ育った街は避難区域外ではあるものの、放射能の影響がないわけではない地域です。姉と相談し、両親を東京に呼ぶことも考えましたが、両親は離れる選択をしませんでした。私はそれまで依存症の方々に関わる仕事もしておりました。その中で、回復者の方々にもたくさんお会い出来ました。

回復者の方々が普段から口にされていることが『感謝』という言葉です。それは、自分が今、生かされていること、その状況に至るまで関わってくれた全ての人や事柄に感謝、と私は理解しています。震災当時は私もパニック状態だったのですが、だいぶ落ち着いてから思うことがありました。両親が福島を離れなかったこと、それは両親がその地域の方々と築いた関係や歴史があったからでもあったと思いますが、その選択が故郷を失くしてしまう私や姉を救ってくれたと。その時、改めて『感謝』をおぼえました。

『感謝』。普段は忙しさや目の前のことで精一杯になっていても、一呼吸ついた時にきちんとそう思える余裕を持って、これからもたくさんの方々と関わっていきたいと思っています。
皆様にとっても、感謝多き一年になりますよう!!』