まだまだ暑さが続きますね
こんにちは、院長の阿部哲夫です。
9月に入りましたが、暑さは変わりなく続いています。それでもトンボを見かけるなど秋の気配は少しだけ感じられます。温暖化が進み、夏の暑さが長引くといわれていますが来年はどうなってしまうのでしょうか?気候の先行きは本当に不安です。日本の四季の様子も変わってしまうのかもしれません。
最近の話題は、大谷翔平のけがやプリゴジンの暗殺でしょうか。時の権力者が、自分に逆らった者を、法的措置をとるのではなく暗殺する。こうした事件が当たり前のように報道されていますが、まるで大河ドラマの世界のようです。戦国時代なら、敵を滅ぼして自分の領土を拡大したり、政敵を暗殺したりということが日常だったと思いますが、今の日本では考えられないことです。しかし逆に言うとわずか500年前には、戦争が身近にあり多くの民が武士や足軽として戦争に従事していたのです。そしてより多くの人を殺した人物が権力を握る。そうした社会での人々の精神衛生はどうだったのか、非常に興味があります。自分が殺さなければ自分が殺されてしまう、こうした極限ともいえる状況で、戦国時代の武将は生きていたのです。そうした意味においては、現代における反社会的勢力の人々と同じ状況です。その中で勝ち抜いていった、徳川家康という人物のメンタルはどのようなものだったのでしょうか?「どうする家康」のなかでは、当初ウサギの心臓だった家康が、修羅場をくぐるたびに成長し徐々に強い家康へと変貌していくさまが描かれていますが、本当の家康の実像はどのような人物だったのでしょうか?色々な資料はあるようですが、いずれも神君家康となってからのもので、美化脚色されているもので本当の姿は不明です。
自分の妻や息子を死に追いやったり、権謀術数の限りを尽くして権力を握ろうとする家康の情熱は、信長の死後あっという間に織田家より権力を奪い、その後は甥の秀次一族を皆殺しにしたり、千利休を切腹に追い込むなどの非情さを見せた秀吉と並びすさまじいものがあったのではないかと思います。家康の精神の状態は、今の精神医学の診断基準に当てはめると何らかの診断がつくのではと勝手に想像してしまいます。これはプーチンにも当てはまるのでしょう。自分の権力を盤石にするためには、多くの他国民を殺しても、そして多くの自国民が犠牲になっても、それに耐えられる精神力には驚いてしまいます。彼の側近や家族に一体プーチンとはどんな人物であるのか生の声を聴いてみたいものです。
話は変わりますが、田島貴男という歌手をご存知でしょうか?オリジナルラブという名前(かつてはバンドだったが)で活動している歌手で、「接吻」という曲がヒットし90年代当時の渋谷系の代表的歌手の一人です。私が好きな日本人ボーカリストです。先日の日経新聞に出ていたのですが、ラブソングばかり歌っていると思っていた彼が、清志郎ばりのメッセージソングを歌っているとの記事があり、わたくしも聞いてみました。「ソウルがある」という曲ですが、本当にソウルフルな曲で感動しました。いかに戦争が悲惨で無意味なものかその曲には多くのメッセージが込められています。ぜひ一聴をお勧めします。(Youtubeでも聴けます。)終戦記念日や原爆の日など、8月は多くの太平洋戦争の慰霊の日がありますが、この曲を聴きながら「なぜ人間は戦争をやめないのか」「人間には戦争をするようにという遺伝子が組み込まれているのか」などと考えてしまいました。そして、今まで以上に田島貴男が好きになりました。