9月です
こんにちは、院長の阿部哲夫です。
9月になり、ようやく厳しい残暑も和らいできた感じです。これでお彼岸を過ぎれば、酷暑だった今年の暑さもひと段落でしょうか。今年の夏は体調を崩したり、台風に翻弄されたりと散々でしたが、これからは秋の過ごしやすい気候を満喫したいと思います。
8月の後半は、台風に振り回されてしまいました。台風9号では、最大級の台風が来るという前振りでしたが、幸い東京はほとんど影響がなく、また台風10号も九州や西日本には大きな被害をもたらしたようですが、荒川区は多少雨が多かったくらいで大きな被害はありませんでした。しかし、こうした台風や線状降水帯による水害が年々激甚化しているのはやはり地球温暖化のせいでしょうか?いずれ日本も熱帯気候になり、今は寒冷地とされている北海道や東北がより過ごしやすくなってしまうのではと危惧しています。
夏休みに、少し足を延ばして八ヶ岳のほうに行ってきました。普段はホテル周辺しか行かないのですが、今回は清里や野辺山方面にも足を延ばしてみました。いつもは荒川区の緑の少ない環境にいるせいか、緑を見ると本当に癒されます。若い時は、ずっと都会で生活することに何の苦痛も感じなかったのですが、最近は、刺激は多い環境に、少し疲れを感じるようになりました。よく年配になり退職後田舎暮らしをするご夫婦がいるとききますが、その心境も理解できるようになってきました。
清里は、我々が若いころはペンションブームもあり賑わいを見せていた観光地ですが、駅前はゴーストタウン化しており、一時のブームに便乗したお店は悲惨な状態でした。しかし、その中にあっても清泉寮や八ヶ岳倶楽部、萌木の村といった施設は活況を呈していました。いずれの施設もしっかりとした理念コンセプトを持って運営されている施設で、本物はブームに左右されず生き残るのだと感じました。八ヶ岳倶楽部はご存知の方も多いかと思いますが、亡くなった俳優の柳生博さんが長い年月をかけて作った施設です。地産地消と環境に配慮したレストランとセレクトショップがあり、とても過ごしやすい雰囲気の場所です。スタッフが生き生きと働いているのが印象的でした。清泉寮は、ポールラッシュというアメリカ人が戦後の荒廃していた日本でキリスト教精神を基礎に青年の育成を図るために作った施設です。機械化した牧畜を日本に普及させたことでも有名です。ソフトクリームを作っているだけの施設ではありません。清泉寮にしても八ヶ岳倶楽部にしても、その時代から持続可能な発展目標(SDGs)にかなった施設つくりが行われていることに感心しました。
こうした八ヶ岳の環境を見て、今はやりの2拠点生活もいいのではと夢を見ていろいろユーチューブなどで調べてみました。しかし、現実は厳しいようです。冬は、水道管が凍るために、冬中温めておかないといけないとか、夏放置すれば雑草を刈らないといけないとか、行くのも行き帰りには渋滞に巻き込まれるとか、なによりもホテル生活でなければ炊事や掃除など家事全般をやらなくてはいけないことに気が付きました。こうして私の夢の2拠点生活の夢ははかなくも消え去りました。私にはSDGs的な生活は難しく、身近なところでの小さな努力しかできないようです。むしろ、この年齢になっても仕事を継続できていることに感謝しなくてはいけないと今は考えています。8月からは阿部逸郎医師も常勤勤務となり多少の勤務変更はあるかもしれませんが、今まで通り診療は継続していく予定です。これからもよろしくお願いします。