250億後の鬼手

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先日は藤井八段(早くも八段昇格です)の最強ソフトが6億通り読んでから初めてでてきた△3一銀という手について書きましたが、今度は羽生善治九段の話題です。実はここ最近、羽生九段が再び脚光を浴びているのです。現役最強棋士の一人である豊島竜王に挑戦する竜王戦は、通算100期のタイトルがかかっています。また、藤井八段との直接対決では、最強ソフトが250億手読んだ先に出る手「△7九龍」を短時間で生み出し、見事に勝利しました。

昨年はタイトルを失い、一時代の終わりを指摘する人も増えてしまった羽生九段でしたが、その低迷の理由には歩行が困難になるほどの踵の持病がありました。あまり知られていなかったのは、それを隠して対局を続けていたからです。最近は少し良くなられたのか、再び指し手に光を取り戻しています。今後の活躍と美しい棋譜が楽しみでなりません。