あけましておめでとうございます。

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あけましておめでとうございます、院長の阿部哲夫です。
今年はおめでとうという言葉が適切なのかどうか迷いますが、恒例なのでこのご挨拶を使わせていただきます。昨年は、コロナ禍のなか皆様も大変な思いをされたことと思います。今年に入っても感染は下火になることもなく、状況は予断を許しません。こうした状況下ではありますが、どうか今年もよろしくお願いします。

コロナ禍に翻弄された一年ではありましたが、その中で特に気づかされたのは日常を平常通り送っていくことの大切さです。ごく当たり前と思っていた家族や友人との会話や会食が昨年は思うようにできない一年でした。不要不急の外出を避けるとか、できるだけ直接人と会う回数を減らすということが行動の基準となった昨年は、どこまでが不要不急で、だれと会うことを優先するかといったことを、常に考えさせられました。どこに優先順位をつけて実施し、何を控えなければいけないのかを、常に自らに問いかける1年間だったといっても過言ではありません。その中での優先事項の第一は当然診療でした。診療を継続するにはどうしたらいいか?当院の地域での役割を果たすためにはどうしたらいいのか?こうした問いかけをいつも自問していました。このためには、わたくし個人の活動は犠牲になることは当然で、夜の会合や飲み会は当然中止、旅行や遠方への出張も1月を最後にまったく行きませんでした。会食も同居の家族以外との会食はほんの数回で、全て個室での家族会でした。Go toトラベルもGo to Eatも無縁の生活でした。また、院内の感染対策も、思いつく限りのことは実施しました。このおかげか今までのところは、なんとか患者様やスタッフに関しても感染者を出すことなくここまでやって来れました。

また、診療に関してもほとんどの患者様が継続して通院してくださり、当院の診療が患者様にとっても、必要不可欠なものであることを実感させていただきました。診療が中断してしまうと、症状が悪化したりあるいは症状が再燃する可能性が高まるということを、受診している患者様がよくご存知であったということがわかりました。その意味でも、今後も診療を中断することなく継続することが重要であると思っています。

毎年、1月のタイムスでは1年の目標を立てるのですが、今年の目標はなによりも今まで通りの日常の診療を継続することです。コロナ禍のなかにあっても、患者様やスタッフそしてわたくし自身もコロナウイルスに感染することなく乗り切っていくのが第一の目標です。それ以外の目標としては、優先順位は落ちますが多少の新規活動もあります。一つはスタジオ753の製品販売のためのお店を谷中銀座入り口に開設することです。コロナの影響もあり、多くのイベントが中止されたあおりでスタジオ753の製品販売の機会が激減している現状があります。こうした状況を打開するためにも谷中銀座にお店を出すことにしました。ここを障碍者の社会復帰のための基地にするというのが、長期的な目標です。5月の連休前に開店できればと思っています。もうひとつは精神科訪問看護に特化した訪問看護ステーションの立ち上げです。従来は既設の訪問看護ステーションに当院の患者様の訪問看護を依頼してまいりましたが、こうしたステーションとの連携が十分にとれていたとは言えない現状もありました。また、当院でも訪問看護が必要な方には、少数ですが訪問看護を実施してきましたが、十分なサービスが提供でいるとは言えない状況でした。こうした問題の解決のために、当院でも自前の訪問看護ステーションを立ち上げサービスをより充実させていきたいと考えています。
昨年中は大変お世話になりました。今年もご協力よろしくお願い申し上げます。