10年

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(Photo by Douglas Bagg on Unsplash)

2021年になり、東日本大震災からちょうど10年経ちました。またもやリレーエッセイをスタッフに頼み忘れた梅津です。

齢45を越えまして、そろそろ振り返ることの多い年齢になってしまいましたが、この10年という単位が、私にとってはとても印象深く感じられます。なぜかと申しますと、自分にとって転機となるような考え方の変化があったからです。

1991年は高校進学のため、一人暮らし開始(ど田舎出身のため、通える距離にある高校が少ない!しかも公立だったため寮もなし)。2001年は世界貿易センタービルへの航空機衝突があったアメリカ同時多発テロ事件のテレビ中継を見る。そして、2011年は東日本大震災を体験しました。

すでに高校生の頃は思い出すのが難しいですが、世界貿易センタービルの崩壊映像は衝撃的でした。生来の性格のため、大学生になり、極めてぼーっと過ごしていた中で見た映像は、それまでの価値観を劇的に変え、多少は世界のニュースに目を向けるようになりましたし、これまで目標にしていた分野の人々の話がやけに胡散臭く感じられるようになり、実際、大学の延長上にあった進路には興味がなくなりました。それと反比例して本を読む量が増えたように思います。

2011の東日本大震災では、テレビメディアの報道にややうんざりしたので、ほぼ見なくなり、ラジオとインターネットから情報を得ることが多くなりました。おかげで時勢の芸能人、お笑い芸人がさっぱり認知できず、最近だとゲッターズ飯田を知らなかったことが発覚。人から驚かれました。
いまさら音声のみの情報って何時代だよ!とつっこまれそうですが、マーシャル・マクルーハン(メディア論で有名です)は、ラジオのような耳から入ってくるメディアには「呪術的な力がある」と表現したそうです。視覚的なメディアが全盛の現代、視覚中心の「パブリック」はどんどん大きくなっています。そのカウンターとしての音声メディア、私はけっこう好きです。知覚する情報が少ないことで、心が軽くなるように感じられるのです。そんなわけで、最近流行り始めている「Clubhouse」もちょっと気になっています。相変わらずまとまらない文章、大変失礼しました。

【3月の絵心クイズ】
「これは何でしょうか?」

★1月の答え → 水牛