花見の季節です
こんにちは、院長の阿部哲夫です。
4月に入り、桜は満開ですね。例年なら花見で浮かれる季節ですが、今年も難しそうです。上野公園でも宴会は禁止で、通路を歩きながらの見物のみです。それでも谷中墓地や近郊の桜の名所には出向いて桜を眺めています。ワクチンがいきわたり、飲み薬が一般的となれば、また皆で花見酒という日本古来の伝統文化を楽しめることができるかもしれません。それまではしばらくお預けです。
先月にもお伝えしましたが、ウクライナ情勢はさらに深刻化しているようです。一般市民への無差別な攻撃や市民生活の破壊、自国の利益にそぐわないからと他国を侵略し、自己を正当化するような嘘を並べ立てる。これが個人レベルでかつ日本で行われれば、間違いなく死刑です。バイデン大統領の言う通り、彼は戦争犯罪人に他ならないと思います。
こうした残虐行為や虐殺が国のレベルであれ公然と行われ、経済的な制裁しか行われていないことには、大きな矛盾を感じ、憤りを禁じ得ません。こうした暴挙が行われているのも、一人の人物に権力が集中している独裁政治の弊害に他なりません。以前は、言論の自由や報道の自由、民主主義と言った言葉を聞いても、当たり前のことでそれが重要な意義を持っていると考えることはありませんでした。
しかし、こうした独裁政治の弊害を目のあたりにすると、自由や民主主義の重要性に目を向けざるを得ません。強いリーダーシップの下で物事を決断し実行すれば、今のようなコロナ禍のなか、個人の自由を制限し強力な対策を実施すればより効率的な対策を打てるのは事実です。ひっ迫する医療機関の戦々恐々を見ているとこれまでも、政府のコロナ対策の緩さに、苛立ちを覚えていたことも事実でした。
このような独裁政治の弊害を考えると、非効率的ではあっても独裁者の暴走を防ぐといいう意味では民主主義的プロセスが重要なのだと実感しています。日本でも総理大臣の演説にヤジを飛ばして警察に排除されたのは違法という判決が出て、まだ日本は民主主義国家なのだと少し安心しました。(しかし、逆に言えばヤジを飛ばしただけで警察がその人物を排除したという事実は心配ですが。)
話が硬くなったので、少し話題変えます。先月お話ししていたように、折り畳み自転車を手に入れました。今までの電動自転車に比べて、格段に利用頻度が増えました。折り畳み自転車のいいところは、タイヤ径が小さく全体も小さいので、歩道や人混みでも邪魔にならないことです。このために、街中のサイクリングには適しています。階段があっても、軽いので持ち上げて上ることも可能です。スピードが出ないことは欠点ですが、逆に散歩のように周りの景色を楽しみながらの移動には適しています。まだ輪行といって、自転車を折りたたんで電車で移動するといったことは実行していませんが、輪行のために自転車を入れる袋も購入して準備しています。今後は、少し遠出をして春のサイクリングを楽しみたいと思っています。お金もかからず、健康増進にもつながるのでいいストレス解消法がみつかったと一人ほくそえんでいます。しかし、単独行動になるので、家族の説得というハードルは高そうです。
4月になり、当院にも新入職員がいます。訪問看護ステーションとクリニックにそれぞれ看護師が入職しました。最近、訪問診療や訪問看護のニーズが高まっており、訪問看護については新規の方をお引き受けできない状況になっていたことへの対策です。いずれの方も、大学病院や精神科病院での経験を積まれたベテランの方々です。気が付いたら当院の看護師は総勢13名になっていました。これからも、皆様の期待に応えられるよう、さらに体制を整えていきたいと思っています。新年度になりますが、よろしくお願いいたします。