朝のルーティーンの勧め

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。早くも2月ですね。ことしはコロナ禍のために単調な生活を強いられているせいか時の流れを特に早く感じるような気がします。2月は節分、つまり立春もあり春はもうそこまで来ています。春が来て早く暖かくなりコロナウイルス感染の勢いが止まることを願うばかりです。「まさに鬼はそと」の心境です。竈門炭次郎におねがいして鬼(コロナ)を退治してもらいたいですね。毎日寒い日が続きますが、ときおり暖かい日があるとホッとします。

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以前のあべクリタイムスにも書きましたが、毎朝の散歩は今も継続しています。最近の私の朝の行動はほぼ同じです。朝起きると、まず体重と血圧を測り記録します。その後軽い柔軟体操と腹筋などの筋トレを行い、洗面や髭剃りをしたのちに朝食です。朝食はほぼ毎日同じ物をとっています。目玉焼きのハムソーセージ添えに食パンとサラダ、コーヒーと青汁の野菜ジュース割がメニューです。ハムやソーセージの銘柄も同じです。その後に30分ほどの散歩をしながら出勤します。

こうした同じ日課を続けていて感じるのはルーティーンというか、毎日同じことを継続して生活のリズムを整えることの大事さです。コロナ禍のせいというかおかげで健康に対する関心を持たざるを得ない状況を強いられています。こうした状況では、マスクやうがい手洗いなどの標準防御策を講じるのは当然ですが、自分の免疫力を高めることも大事だと思っています。

こうした免疫力を高めるには、休息をとることつまりは十分な睡眠が大事だと思います。良い睡眠をとるためには、同じ時間に寝て同じ時間に起きること、体の中のリズムを整えることが大事です。逆に昼夜逆転や生活のリズムが乱れていると当然睡眠の質は悪化します。それを防ぐためにも生活のリズムや食生活を整えることが重要になってきます。それには、こうした朝のルーティーンを繰り返すことがもっともよい方法なのではと気づかされました。

毎日同じ時間に起床し、同じ運動をして同じ食事をとる。こうしたルーティーンにより睡眠の質は向上するのではないでしょうか。はじめはコロナ禍のせいで引きこもりがちになることを解消するために始めた運動や散歩でしたが、これに食事や睡眠を整えることを加えることでより健康になってきた気がします。

夜の活動が抑えられていることもあり、暴飲暴食もなくなり飲酒量も減っています。そのかいもあり体重はダイエットもしていないのに徐々に減ってきていますし、血圧も安定してきました。朝の散歩は旅行や遠出ができないストレスを解消するのにも一役かっていますし、朝の日の光を浴びて体内時計のスイッチが入れることが快眠につながっていると思います。

引きこもりの患者さんやうつ病の患者さんに尋ねると、結果か原因かは別として睡眠や生活習慣が乱れている方が多いようです。長い間うつで苦しんでいた方が、睡眠時無呼吸の治療をして睡眠の質を向上するだけでうつが改善する場合もあるくらいです。このように、睡眠と精神症状は互いに大きく影響しあっているのです。気持ちが落ち込んで意欲がない時には、こうした生活の中にルーティーンを取り入れることは困難かもしれませんが、少し努力をして生活の中にルーティーンを取り入れて生活のリズムを整えることで、睡眠が整い精神症状も改善するのではと思います。

事実、わたくしもこうしたルーティーンを取り入れてからは気分の浮き沈みがかなり減ったような気がします。コロナ禍のなか、ストレスの多い生活が続きますが、全集中の呼吸の会得は困難でも睡眠を整え免疫力を高める工夫を生活の中に取り入れることはできるのではないでしょうか。