令和5年が明けました

Tetsuo Abe

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令和5年が明けました。私自身は、喪中のため「おめでとう」とは言えないようですが、無事新年を迎えられました。これもひとえに皆様方やスタッフのご協力のたまものと感謝しております。

昨年を振り返ると、戦争やコロナ禍に振り回された一年でしたが、何とか活動を休止することなく継続できました。外来部門、認知症疾患医療センター、訪問看護ステーション、studio753、デイケア、心理カウンセリングとすべての部門が活動を継続できました。私を含め一部職員が感染者や濃厚接触者となり自宅待機となることを余儀なくされましたが、なんとか配置を工夫して運営できたことは皆様に感謝に堪えません。

今年はこうした教訓を生かし、よりスタッフを充実させて危機対応可能な体制を作っていきたいと思っています。その一環ではないのですが、2月以降新人の採用が予定されています。外来部門やstudio753、訪問看護ステーションです。もしかすると、今年後半には医師の補充もできるかもしれないと思っています。一昨年はyanaka753の出店や訪問看護ステーションの立ち上げ、アディクションデイケアグループの新設など、新規事業を立ち上げましたが、今年は昨年同様、各部門の充実を図る年としたいと思っています。幸いこうした新規事業は、昨年の活動を通じ順調にその活動の幅を広げてきております。今年は、何とかデイケアのスペースを拡大しアディクションデイケアグループをさらに充実させていきたいと思っています。外来部門についても、常に新患の予約や再来の予約が取りづらい状況が持続しております。この状況を少しでも緩和するため、現在は2診察室体制ですが、なんとか一部の日だけでも3診察室体制に増やしたいと考えております。また、訪問看護ステーションも立ち上げて2年目ですが、すでに新規の訪問看護が受けづらい状況となっており、スタッフの増員が急務となっておりました。これも1月中旬から、以前勤務していただいていたベテランスタッフの復帰が予定されていますし、更にスタッフの増員も計画しています。studio753についても、春には体制を少し変更して新体制へとリニューアルし、再出発したいと思っています。

したがって、今年は何か新しいことを始めるというよりは、従来の体制のより充実を図る年になるかと思っています。また、外来部門では、春からマイナンバーカードによる保険証のオンライン資格認証も始まります。これからはこうした、デジタル化がどんどん進んでいくものと思われます。その中で大事なのは、こうしたデジタル化を進めつつもアナログの良さをいかに残していくかということだと思っています。

自分自身もこうしたデジタル化の波にのまれることなく、アナログ的生活の良さをいかに残していくかが課題と思っています。自分の目標としては、運動すること、本や映画なのどの文化に触れること、できるだけ機会を設けて自然と触れ合うこと、リラックスできる時間をできるだけ増やすことを掲げたいと思います。こうした目標はすべてアナログ的生活の充実と言い換えられます。私生活ではこうした時間の充実を図れることを、ささやかではありますが目標としています。今年一年が皆さまにとって良き充実した年であることを願っております。どうか今年もよろしくお願いいたします。

阿部哲夫