デジタルの世界

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前号でリモートfunfun祭りについてご紹介しましたが、先日からあべクリニックの公式サイトにリンクがありますので、お時間のある方はぜひご覧ください。
もともとはメンバーさんの提案から始まった今回の企画ですが、出品総数だけを見ると、小グループの作品2点のほか、165点もの出品となりました。昨年が中止になったこともありますが、リモートにすることでむしろ応募数はこれまで同様か、それ以上の出品数となりました。
https://funfun.abeclinic.com

予定より遅れてしまいましたが、多くの方が見られるようになった今回の形式は、実際に展示するよりも優れた面もあったように思います。投票については紙に記入したものを回収し、集計予定となっており、結果発表が11月22日に行われます。今年の院長賞、あべクリ賞、デイケア賞は誰の手に渡るのか、今から楽しみにしております。

話はややそれますが、最近、美術作品のデジタル化も大きく進み始めています。今年の3月には、海外のオークションサイトで、1つのデジタルアートが「約75億円」で落札されました。このデジタルアートは仮想通貨技術を使った「NFTアート作品」と言われており、仮想通貨のブロックチェーン技術を活用することで作品の唯一性を証明し、デジタルアートであっても複製不可能なものとなり、それによって、作品に大きな価値をつけることができるというものです。

デジタルカメラで家族写真を楽しむ人が増えたように、この技術によって、実物のアートよりも常に携帯できるアートを楽しむ風潮が今後広がっていくのかもしません。私自身は、人間の興味や生きる世界がより「末梢神経的なもの」に移行していくことに危機を感じる田舎者ではありますが、それが避けようのないものなら仕方がないのかもしません。しかしながら、ときどき空の広がりや、目の前のものの大切さを感じることを忘れないようにしたいとも思っています。

Photo by Markus Spiske on Unsplash