もう師走です

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。
気が付くと、もう師走です。今年は、2月下旬からコロナ感染症が猛威を振るい振り回された一年でした。風邪をひいているわけではないのにほぼすべての人がマスクを着用している光景は一年前には全く想像できませんでした。また今年の冬は、おちおち風邪をひいて熱を出すこともできません。例年なら年に一回くらいは発熱して、すこし仕事を休むのは普通のことでした。インフルエンザは別として、ちょっとした発熱なら我慢して出社して仕事をしたなんて経験は皆あるのではないでしょうか。

今シーズンはそうはいかないようです。熱発すればコロナが心配になり、PCR検査などをうけて陰性が証明できない限り短期間での職場復帰は難しいでしょう。このためこれまで以上に感染予防に努めないといけません。健康第一に考え夜更かしや、過労を避け早寝早起きで、免疫力を高め感染予防を図っていくことが必要です。これまでもそうでしたが、今後もしばらくは自粛生活を余儀なくされると思います。旅行もできない、夜の飲み歩きもだめ、コンサートやイベントへの参加も控えるように言われるとストレスはたまる一方です。私自身もこれまではこうした娯楽やレジャーでストレスを発散し生活のバランスを保っていたのだと思います。

しかし今年はこの手は通じません。感染リスクの少ないストレス発散法や娯楽を見つけなければと焦った時期もありました。これまでの10か月間旅行もコンサートもカラオケも一切やらずに来ていますが、わたくし自身はそれほどストレスを感じていないようです。

今の状況の下では、健康で仕事も従来通りできているというだけで幸せなのだと思います。今はこうした幸福をかみしめつつ日々をいかに充実したものにしていくか、いろいろ無い知恵を絞っています。読書や音楽鑑賞、街歩き、日曜大工(DIY)やちょっとしたものつくりなどいろいろ考えました。その中で見つけた楽しみは仕事の中でプロジェクトを立ち上げてそれを実施していくことです。

1つのプロジェクトは谷中に作業所の製品の販売のためにお店を出すことにしました。この構想は、わたくしが秘かにいだいていた長年の夢の一つでした。障害を持った方がスタジオ753や区内の作業所で作った製品を、谷中で販売するお店を作るという構想です。幸い谷中銀座の入り口の一等地(住所は荒川区です)ともいえる場所に格安の物件を借りることができました。今はボロボロでとても使い物にならない状態ですが、そこをリノベーションして障害者の社会復帰のための活動拠点にと考えています。来年春の完成を目指しスタッフの知恵を結集していきたいと思っています。

もう1つのプロジェクトは、当院の電子カルテシステムを刷新したことです。従来の院内をLANで結んでネットワークを作り運用するカルテから、インターネットを使ったクラウド型カルテへ移行することにしました。11月からなのでまだ不慣れで課題も山積しています。こうした課題を一つ一つクリアしていくことはストレスでもありますが、今は楽しみの一つになっています。

電子カルテの移行に伴い、不慣れなため診察に時間がかかり皆様に待ち時間が長くなるなどご迷惑をおかけしたと思います。今月に入ってからはだいぶ以前のようにスムーズに診察できるようになりましたがまだ課題があります。今後もご協力よろしくお願いいたします。少し早いですが、みなさま良いお年をお迎えください。来年はコロナに打ち勝ちぜひいい年にしたいと思っています。

Photo by Roman Kraft on Unsplash