もう夏なのでしょうか?

Tetsuo Abe

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。
先月梅雨入りしたと思っていたのですが、あまり雨が降りません。むしろ毎日夏の日差しとうだるような暑さに襲われています。梅雨明けしたような毎日の夏日に、本格的な夏になったらどうなるのかと不安に襲われます。東京でも連日40度になるような日々が現実になりそうです。

先日とあるバーで隣の女性が携帯電話に「人を殺してはいけない」と書かれたステッカーを貼っていました。その言葉を見てかなり驚いたのですが、このような当たり前のメッセージが守られていないのが現実であると気が付かされました。世界では今日も国と国の間では戦争という名の人殺しが行われています。

太平洋戦争を経験し日本人の多くが戦争をしてはいけないと実感したのはわずか80年前です。80年もたったのにいまだに世界から戦争がなくなることはない。こうした野蛮な行為が、先進国といわれている国の間でも行われているのが2025年です。明らかな国際法違反であると思われる行為に対しても、政府は何も抗議をしていません。

「戦争のない世界をというスローガンは理想論なのかもしれません。夢かもしれません。しかし、こうした理想を唱えているのは自分一人ではない。仲間がいるんだ。」これは、ジョンレノンの名曲イマジンの一節です。なぜ今こんなことを私が書いているのかというとラサール石井さんの参議院選挙への出馬会見を見たからです。彼はこのままでは日本はタガがはずれてしまうと危機感をつのらせます。護憲(憲法9条)と平和を訴え、皆が平等に暮らせる日本にしたいと理想を語ったからです。こうした政治的発言をすることで仕事も減ったのだといいます。このまま黙っていようとも思ったといいます。しかし、彼は黙っていることはやめたのです。黙っていて、おとなしく体制側についていれば、生活は安泰です。それでも彼は黙っていることをやめた。政治的信条の中身はさておき、発言すれば自分が損をすると分かっていても発言する。こうした姿勢に感銘を受けました。

ラサール石井さんの生き方の中に一つの美学や哲学を感じました。会議を抜けて美容整形に通うタレント議員や裏金を作ってのうのうとしている元オリンピック選手の議員がいる中、自分の利益を求めずに自分の政治信条を実現することに身を賭す姿勢をみていると、ジョンレノンがうたっている世界そのものを感じました。

たしかに、隣に中国や北朝鮮が控えている現実を見ると、「現実はそんなに甘くはない」という反論がすぐに聞こえてきますが、彼が言うようにお花畑も育てるのは本当に大変なのです。私もブログの中では、こうした政治的発言は極力避けようと思ってきましたが、ラサール石井さんの姿勢を見て、わたくしもほんのちょっぴりは発言していこうと思ました。そして今度の参議院選挙は本当に考え抜いて、1票を投じようと思っています。

彼が言うように、政治的に無関心になればなるほどずるい人たちの思うつぼです。我々のような一般人が投票に行かなければ、組織票を持っている宗教団体や特定の圧力団体などの重みがより増してしまいます。ずるい人たちの思うがままの政治を行うにはそれが一番いいからです。こうした政治的な無関心が、日本を戦争のできる国へと導いてしまうのではないでしょうか?SNSにまどわされることなく、流行に乗ることなく選びたいと思っています。衆議院と違い確実に6年間働いてもらう人を選ぶのですから。