もうすぐ春ですね

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。
キャンディーズではありませんが「もうすぐ春ですね」(かなり古い、年代がばれますね)日も少し長くなり、気温も10度を超える日が増えてきています。散歩していても気持ちがよく足取りが軽く感じます。今年は桜も早く咲くようです。満開の桜の中を散歩する日が待ち遠しく感じられます。

そうはいっても今年はコロナ禍で手放しで花見を楽しめる状況ではないと思います。春は花見だけではなく歓送迎会や入学祝などイベントが目白押しです。しかし、今年は静かに祝ったり別れを惜しむしかないですね。当院もこの1年間は全てこうしたイベントは自粛してきました。それを思うと、この緊急事態宣言の中、銀座のクラブ通いをつづけていた議員がいたとの報道には全く驚きを禁じえません。昨今の国会答弁を聞くまでもなく国会議員のレベルの低下は目を覆うばかりですね。

今の話題は何と言ってもワクチンが「いつ打てるのか?」と「ワクチンは打つべきなのか?」でしょう。これからはまず医療従事者への接種が始まりますが、3月から開始との情報があるものの、具体的な日程は未定なのが実情です。もちろん原因はワクチンの入荷の遅れです。4月以降に徐々に65歳以上の高齢者への接種が開始されますが、荒川区だけでも5万人以上の対象者がいるのでファイザー製のワクチン投与だと10万回以上の接種が必要となります。1回目のあと3週後に2回目を打つので、3週間で一回目の接種を全員に行うととすると1日約2500人の接種をしないといけない計算です。もちろん全員が希望するわけではないのでそれ以下の数になると思いますが、いずれにしてもかなりの数の接種を毎日行わなければならないのです。基本こうした接種には医師の立ち合いが必要なため、かなりの回数我々が出動して協力しなければならなくなると思います。この協力は医師会会員の協力で実施予定です。しかし、このコロナ禍を克服していくには国民の健康を守るという視点からは医師としての使命であると考え、わたくしも微力ながら協力したいと思っています。

「ワクチンを打つべきか?」ですが、副反応が心配という方もいらっしゃると思います。しかし、自らの感染リスクを抱えながらも医療従事者としての使命感からコロナの最前線で日々ウイルスと戦っている人がいると思うと、やはり国民全体で集団免疫を獲得しウイルスそのものの数を減らしていくしかないのではないでしょうか?自分の身内や自分自身がウイルスに感染し重症化したり症状が発現したりすれば、コロナ専用病棟への入院をせざるを得なくなり、最前線で奮闘している医療従事者に負担をかけてしまいます。こうした負担を少しでも減らすためには、「自分が感染しないこと」「人にうつさないこと」が重要です。このためには多少のリスクがあったとしてもワクチンを打って免疫を獲得するのが医師としてあるいは国民としての務めではないかと思っています。自分は大丈夫だからとワクチンも打たずにコロナに罹り、重症化した挙句に入院し、医療従事者に負担をかけるといったことはあってはならないのではないでしょうか?

当院では、コロナ対策としてエアドック(空気清浄機)を複数台導入し診察室や待合室に設置しました。また、今後は予約システムを導入し待合室で待たなくても、順番が来たらメールでお知らせするシステムを導入し少しでも待合室の密を避けるようにと考えております。なるべく少人数で来院していただくなど患者様にもご協力よろしくお願いいたします。また、3月いっぱいで村内先生が退職となり、村内先生が担当の患者様にはご迷惑をおかけしますが、4月から水曜日に非常勤医師が増える予定です。担当医については受付にてご相談ください。ご協力よろしくお願いいたします。

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