風に吹かれて

Tetsuo Abe

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。
早くも3月ですね。2月は日数が少ない上に休日も多く、あっという間に過ぎてしまいました。そのせいで原稿を書くのがすっかり後手に回り、発行が遅れてしまいました。2月後半は驚くほど暖かい日が多く、冬本来の寒さを実感できないまま春を迎えた感があります。3月初めに予定していたスキーも、雪質の不安から中止してしまいました。

「熱い」といえば、中東情勢です。あまり政治的な話題には触れたくないと思いつつも、今の状況を黙って見過ごすことはできません。ベネズエラの大統領を逮捕したと思ったら今度は、イランの最高指導者の殺害など、アメリカの大統領は何をしでかすのか予測不能です。このような人物に本当に核爆弾のボタンを任せていいのでしょうか?イランの核保有を糾弾しながら、ネタニヤフやトランプなら核爆弾を持たせていいのでしょうか?はたしてイスラム教は邪教なのでしょうか?ハメネイ師は本当に邪悪な指導者なのでしょうか?私には何が真実で正義なのか今はわかりません。

イスラエルにしても、いまガザ地区の住民していることはかつて自分たちがナチスにされたことと同じ虐殺です。自分たちがかつてやれたからと言って、もともとの先住民であった罪のないパレスチナ人を虐殺していいのでしょうか?パレスチナ人の立場から見れば、自分たちの土地を武力で奪われ狭い不毛の土地に閉じ込められれば、反撃するのは当然の自衛手段でしょう。イランがイスラエルを脅かす存在だからと言って、アメリカがそれに加担し空爆し制裁を加える、それが本当に正義なのでしょうか?

「LOVE&PEACE」はかつてベトナム反戦運動が盛んだったころの合言葉でした。陳腐なようですが、今なお色あせてはいないと思います。ノーベル文学賞を受賞したボブディランの歌に「風に吹かれて」という有名な曲があります。この曲に私が尊敬してやまない忌野清志郎が日本語歌詞をつけています。「どれだけミサイルをうったら戦争は終わるの?」「どれだけ人が死んだら悲しくなくなるの?」清志郎は歌います「その答えは風のなかさ、風が知っているだけさ」風が知っているという意味がはじめはわかりませんでした。でも何回もこのフレーズを聴いているうちに、今はおぼろげながらその意味がわかってきたような気がしています。

皆さんは日本国憲法を知っているでしょうか?「永久に戦争を放棄する。人間は平等である。世界の平和のために国として貢献する」こんな美しい憲法をいだいている国があるのでしょうか?まさに「LOVE&PEACE」です。確かに理想だけではこの邪悪な王様たちが支配しているこの世界では生きていいけないのかもしれません。しかし、私は本当に憶病なので、とにかくどんなことがあっても戦争には巻き込まれたくはありません。戦争に行って人殺しなどしたくもありませんし、ましてや殺されるのはもっと嫌です。戦争は欲張りな一部の金持ちがさらに金持ちになるために、そして権力者がさらに権力を手に入れるために、一般大衆に命令して殺し合いをさせているだけのような気がするのです。

いま私にできることは、カラオケスナックで清志郎の歌を歌うことだけなのかもしれません。でもその前に日本国憲法をもう一度きちんと読まないといけないと思っています。
清志郎の言葉です。「戦争は嫌だぜベイベー」「俺には夢があるんだ。それは世界から戦争がなくなること。それが俺の夢です。」