認知的焦点化理論
最近は、大谷翔平さんの結婚報道が話題ですね。マスコミが情報をキャッチできていなかった分、皆様も驚かれたのではないでしょうか? 大谷さんといえば、投手と打者の二刀流で、しかもメジャーリーグのホーム王というやや人間離れした方のように思えますが、グラウンドでゴミ拾いをすることでも有名です。
彼曰く「他人の運を拾っている」そうです。もちろん実際に「運」を拾っているわけではないですが、心理学の分野で、「認知的焦点化理論」で彼の行動を説明していけるところがあります。
平たく言うと、現在の自分の損得にしか関心がない人に比べ、先々のことや、他人への思いやりがある人のほうが幸福度や運が巡ってくる、という理論です。現在から未来に向けた時間軸と、身近な人から遠くの人まで配慮する軸をそれぞれXY軸として、そこから配慮面積が可視化され、その面積が広いほうが良いとされます。
運の善し悪しというのは難しい価値基準ですが、人の気持ちになって考えたり、未来を見据えて行動することが、結果、人をひき付けたり、良いアドバイスをもらったり、実際に助けてもらったりするような恵まれた環境を作り出します。そのことで運が良いと思えるのかもしれません。大谷さんがしているのはその一例なのではないでしょうか。