あけましておめでとうございます。
院長の阿部哲夫です。
昨年中はいろいろとお世話になり、ありがとうございました。今年も昨年に負けないよう頑張って診療をしていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
早いもので、もう年が明けてしまいました。昨年はいろいろ大変なこともありましたが、あっという間に過ぎてしまった印象です。あまりに早く過ぎてしまったので、昨年の夏のことなどは記憶がぼんやりしているくらいです。認知症のはじまりでしょうか?しかし、昨年は大きな災害もなくすぎましたが、オリンピックがあったり、政権が変わったり、周辺諸国とごたごたしたり、大きな変化の年でした。
変化といえば最近、診療をしていて気がつくことは、精神科医療における変化です。人口の高齢化に伴い認知症の患者様が増えたこと、うつ病に関しては双極性感情障害(躁うつ病)の診断における変化や発達障害への関心が高まったこと、自殺予防への取り組み、あるいは薬物療法に対する姿勢の変化などです。
堅苦しい話になりますが、今年の抱負としては、こうした精神医療の変化の一つ一つに私もあべクリニックもともに積極的に取り組んでいきたいと思っています。認知症診療に関しては、私も含めスタッフ全体の認知症に対する知識を深めていきたいと思っています。今後もうつ病などの精神疾患への対応に加え、高齢者社会に向けて認知症も当院の診療の柱と考えております。今年は特に、患者様のご家族への対応法のご相談にスタッフも乗れるようにしていくことが、一つの目標です。最近は、認知症の薬物療法は進歩してきておりますが、薬物療法だけではなく、対応法や環境調整に関しても対応できるように整備していきたいと思っています。
うつ病治療に関しては、リワークデイケアでのみ実施していた認知療法や運動療法を広く外来の患者様にも受けていただけるように体制を整えていきたいと思っています。
また、発達障害への対策に関しては、発達障害だけに限らずコミュニケーションの障害がある方々を対象に、ナイトケアグループをスタートしていきたいと考えています。
さらに、自殺予防対策に関しては、相談室業務を強化して相談員に気軽に心の悩みを相談できるシステムを作れるといいと思っています。こうした日常の取り組みから少しでも自殺を防ぐことだけではなく、皆様へのメンタルケアを充実させていきたいと思っています。
精神科薬物療法に関しても、今年はできるだけ少ない薬物で最大の効果を上げることを目標に薬物の調整を行っていきたいと思っています。できるだけ少ない量で治療を行うことで、副作用などの薬物による弊害も抑えていけますし、治療費の軽減にもつながります。このためには、さまざまな非薬物療法の強化も必要だと思います。薬を減らすことに関しては、皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
以上のように、今年もあべクリニックはスタッフ皆が協力して治療の質の向上に努め、前向きに診療に取り組んでいきたいと思っております。どうぞ今年も、よろしくお願い申し上げます。