何もしない時間
はじめまして、心理師の小倉と申します。この4月から非常勤として、水曜日と金曜日に外来にてカウンセリングとインテーク面接を担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。
私はこの4月から、臨床心理の大学院博士課程にも同時に進み、臨床技術の研鑽に努めております。研究領域は、Sexlogyといって性(Sexuality)に関すること、特にノンバイナリーという、男女どちらでもないというアイデンティティを持っている方のメンタルヘルスについて深めています。日本では研究者がほとんどいないテーマで、私が開拓してやるぞという心意気です。
難しい話はここまでに、私はおそらく多趣味な方で、仕事がない日はドラム演奏をしたり、海外の論文を探しに図書館へ行ったり、夜は1人でバー巡りをして大好きなウイスキーを嗜んだり、ほとんど隙間のない生活を送っております。(もうちょっと楽な生活に直したいところです)
そんな中、先日図書館で「くまのプーさん」の原作の英語版の本を見つけました。私は小さい頃からプーさんが大好きでグッズ収集に大変凝っており、これは読まなければということで辞書を駆使しながら読み始めました。その中で、「What I like doing best is nothing.」というプーのセリフが出てきます。
好きなものが何もないってこと?はて?と最初は思いましたが、確かプーは、「何もしない」が大好きなクマだったなと思い出しました。「僕は、何もしないことが一番好きなのさ」ということです。
そう思うと「何もしない」時間はしばらく過ごせていなかったな、というかそんな時間は過ごしたことがないのかも、と思ったり。一度本を閉じて、1時間くらいぼーっとしてみました。それが、なんかとてもいい感じでした。
皆さんは「何もしない」時間を過ごしていますか?それは案外いいもので、私たちが忘れがちな大事な時間なのかもしれません。頑張れない時、頑張りたくない時は「何もしない」を自分で選んでいいんだなって。こうして昔好きだった児童向け作品に触れてみると、あの頃は気づかなかった新しい教えがありますね。
みなさんとお会いした時には、ぜひ「何もしない」時間を一緒に楽しみたいものです。働いてください、と怒られてしまうかもしれませんが。




