すみだ水族館

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デイケアでは先日、久しぶりに外出プログラムに出かけました。プログラムの少し前から、コロナ感染者が増えることで中止になるのではないかとひやひやしていましたが、無事に行ってくることが出来ました。

すみだ水族館のいちばんの推しはなんと言っても、「ちんあなご!」(と私は思っています)。ちんあなごの名前の由来は狆(チン)という犬に似ているかららしいです。また体の長さは種類にもよるようですが、30センチ〜70センチほど(知っ得!かはわかりませんが、その2/3が尻尾だそうです)。

チンアナゴは基本的には砂の中に埋まった状態で生活をしています。なぜだかご存知でしょうか?それは、決して泳げないからではなく、「警戒心が強いから」だそうです。危険を感じたときにすぐに隠れられるように、常に半分以上を砂の中に隠した状態で生活しているのです。神経質な子は、一度警戒するとなかなか穴から顔を出さず、そのまま餓死してしまうこともあるんだそう・・・。

すみだ水族館のチンアナゴは、約300匹がひとつの水槽で暮らし、かつお客さんがいることが日常なため、人が近づいても砂の中に潜ることはほとんどないそうです。実際私が見に行ったときはいつも、体の半分以上が砂から出ていたことが多いように思います。しかしコロナ禍となり、すみだ水族館が臨時休館になったことで、”人がいない環境”が日常になったからか、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまう事態となり、すみだ水族館はある政策を行ったようです。その名も・・・”チンアナゴ顔見せ祭り!ーお願い人間のことを思い出してー”。自分のスマートフォンなどから専用のアプリを使ってビデオ通話をかけることで、チンアナゴを鑑賞できるというイベントだそうです。

残念ながらそのイベントはもう終了してしまっているのですが、その甲斐あってか、先日のプログラム時には、以前と同様に体をたくさん出しているチンアナゴたちに会うことが出来ました。また、ゴハンタイムにもちょうど遭遇することが出来ました。そのときに、チンアナゴ同士が絡まってしまっている珍しい姿を見ることが出来ました。あとからこれは、ゴハンの時にしか見ることが出来ない姿だったということを知りました。食べ物探しに夢中になっているうちに、隣の子と絡まってしまう、ということらしいです。そんな癒されるエピソードも知ることができ、動物(生き物)からもらうパワーの力はすごいなぁとただただ癒しをもらえた時間でした。