あべクリニック、 訪問看護ステーションはじめました

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。
4月になり新年度がスタートしました。今年はコロナの影響で暗い話題が先行していましたが、それでも春は新しい出会いや新しいことに取り組む季節です。人事異動や新入学、あるいは入社など生活や環境の変化も大きい季節です。希望に満ち溢れている季節と言いたいところですが、精神衛生上は必ずしもいい季節ではないようです。環境の変化や気候変動の大きさのせいなのか、3月から6月くらいまでは精神的な不調を訴える患者さんが増える時期でもあります。皆さんも体調や精神のコンディションを崩さないようご自愛ください。

人事異動の季節といいましたが、当院も例外ではありません。外来のみ利用の患者さんにはなじみが薄いかもしれませんが、当院デイケアで20年ほど活躍してもらっていた佐藤精神保健福祉士がこの5月で退職することになりました。デイケアを長年引っ張って行ってくれた功労者です。とても残念ですが、ご家庭の事情もあるとのこと、デイケアでその発表をしたときには多くのメンバーがショックを受けた様子でした。

しかし、別れがあれば出会いもあります。この3月16日からは高瀬精神保健福祉士が入職しましたし、4月1日からは百瀬看護師も入職、あともう一人精神保健福祉士も入職予定になっています。高瀬さんも百瀬さんも、経験は浅いもののとても意欲的で、爽やかな印象です。きっとデイケアにフレッシュな風を吹かせてくれるものと期待しています。また佐藤さんの代わりにデイケアは楳澤臨床心理士と土屋臨床心理士が中心となって運営していきますのでご安心ください。

もう一つの大きな変化は、当院に訪問看護ステーションができたことです。従来は、デイケアスタッフが兼務で精神科訪問看護を実施してきましたが、今度は専従のスタッフが訪問する体制にし、他院の患者様にも訪問できる訪問看護ステーションをつくりました。齊藤看護師を中心に平井看護師、渡辺看護師、そして金澤看護師(デイケア兼務)が参加します。当院の訪問看護ステーションの特色は何と言っても精神科看護の経験豊富で情熱を持ったスタッフによる訪問看護の提供と、あべクリニックとの綿密な連携があることです。訪問する看護師は、あべクリニックの外来やデイケア、訪問看護で経験を積んだベテランの看護師です。他院での精神科経験や高齢者の看護の経験のあるスタッフも多く専門性の高い訪問看護を提供できると思います。また、当院の医師(わたくしですが)が加わったカンファレンスも週に一回実施し医療との連携を図るだけではなく、様々なコミュニケーションツールも駆使して訪問看護と当院の情報を密にとり一体となって活動していく予定です。このために緊急の際には当院にすぐ受診が可能で、入院などが必要になれば外来の精神保健福祉士が即座に入院などの手配をすることも可能です。従来は、訪問看護ステーションと受診医療機関との情報の共有がステーションからの月に一回の報告書のみというか細い一方通行でしたが、当院のステーションでは双方向でかつ太いパイプで結ぶことができると思います。

これまでも訪問看護ステーションを作りたいというのは長年の夢でしたが、スタッフの養成がむずかしく実現できずにいました。しかし今回上記4名のスタッフに恵まれステーションを立ち上げることができました。地域に密着した素早い対応を目指して活動していきたいと思います。今は立ち上げで少し定員に余裕があります。ご利用希望の方や興味のあるかたは担当医または受付までお声がけください。

また、医師の交代もあります。木曜日午後の村内先生が退職され、水曜日午前午後に阿部逸郎医師が入職します。デイケアスタッフだけではなくドクター陣もこれで少しだけ若返ります。今年度もあべクリニックは新しいことにチャレンジしていきたいと思います。どうかご支援ご協力お願いいたします。