鬼は外

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。
気が付いたら節分が過ぎていました。年が明けたと思ったらあっという間に二月です。節分というと豆まきですが、豆は安くてあまり商売にならないせいか最近は恵方巻が流行です。縁起物とはいえ、その値段にはびっくりです。やや便乗商法のにおいもしますが、年に一回ちょっと豪華な巻きずしを食べるという風習は東京にも根付きつつあります。

今の話題といえば、なんといってもコロナウイルスです。それまではウイルスといえばコンピューターウイルスかインフルエンザでしたが、いまや誰もが知る存在です。マスクがあっという間に売り切れ、消毒液も不足がちです。医療品の専門問屋に注文しても欠品しているのには驚きました。我々医療関係者でも手に入らないのです。これまでの新型インフルエンザの流行の時にもなかった現象です。

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しかし、このウイルスは本当に脅威なのでしょうか?死者が何百人か出ているという話ですが、日本ではゼロです。日本に武漢から帰国した人の感染者の割合を考えると、おそらくは中国では何十万人というウイルス保菌者がいるのではと思います。また不顕性感染者もいるということは、軽症の人つまり熱発すらしない人がかなりいるということです。これなら単なる風邪のレベルです。もちろん油断はできませんが、インフルエンザでもお年寄りが集団感染し毎年何人も死者が出ることを考えると、同様のレベルかそれ以下の危険性しかないウイルスなのかもしれません。一日も早く、その実態が明らかになり予防法や治療法が確立されることが望まれます。

中国で猛威を振るっている要因の一つには、中国と日本との衛生環境の差や衛生に対する意識の差も影響しているのではないでしょうか?そもそも、日本人は野生の蝙蝠や蛇を食べるなんて想像すらできないことです。中国で死者が多く出ているのは、保険医療制度の違いや医療レベルの差もあるのではないかと思います。日本で治療している感染者の方の経過を見守りたいと思っています。この方々がすべて重症化することなく、社会復帰できるのであればあまり心配はしなくてもいいのではないでしょうか?私は、精神科医で感染症に関しては素人ですが、あまり怖がらずに冷静に対処したいと思っています。すこし、マスコミが煽りすぎなのではという印象も持っています。そうはいっても備えあればうれいなしなので、準備やシミュレーションは危機管理として必要なのかもしれませんが。

この時期は、花粉症の季節でもあります。花粉症の方にはマスクは欠かせません。その意味でも早くこの騒ぎが終息することを願っております。マスコミはピークは5月とも言っていますが、もっと早く退散してくれるといいですね。3日の節分の日に豆まきするのをすっかり忘れていました。これからでは遅いのでしょうか?コロナウイルスも豆まきで退散してくれるといいのですが。
「鬼は外、福は内」