師走

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こんにちは。院長の阿部哲夫です。
気が付いたら、もう12月師走です。皆さんご存知のように、師走の語源は師といわれる人でも落ち着かずあわただしくする季節から名付けられたそうです。私は、太ったせいか12月になってもなかなか走れません。師走の文字通り来年は走れるようになるにはダイエットが必要なようです。

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最近の話題は、少し古くなりましたが沢尻エリカが違法薬物所持で逮捕された事件です。一説には「桜を見る会」をめぐる不祥事を隠すためにこの時期に逮捕したのではといったことがまことしやかに語られていますが、真偽のほどはわかりません。しかし、あれほど有名で芸能界での地位がある人がこうした事件を引き起こすのでしょうか?来年の大河ドラマの重要な役に決まっており、逮捕ということになればその影響は計り知れません。すでに去年のピエール瀧の事件を知っていたはずです。

単に興味本位でやっていたのがやめられないということでは片づけられないと思います。一つには、彼ら有名人が抱えるストレスにあるのではと思います。日本全国の国民皆が自分のことを知っている。しかし自分は相手のことをよく知らない。有名税といってしまえばそれまでですが、こうした状況はかなりのストレスです。よく統合失調症の患者さんが「見張られている」とか「自分の考えを周りの人が知っている」といった訴えをすることがありますが、それと同じ状況です。街を歩いても多くの人の視線が浴びせられる。元気な時は、こうした状況は自尊心や自己愛を満足させ気持ちいいかもしれません。しかし、落ち込んでいるとき、元気がないときであれば、「そっとしておいてほしい。一人にしておいてほしい。」と思うのではないでしょうか。そのストレスを解消するために、アルコールや薬物に走ってしまう。もちろんだからといって、違法薬物に手をだしていいわけではありませんが、すこしだけ同情してしまいます。

一回薬物に手を出すと、今度はなかなかやめられなくなります。薬物によっては、常習することで、脳の状態が変化してしまい、薬物がないと正常に働かない状態になります。アルコールは、そうした作用は強くはありませんが、飲んでいるときは元気でいられますが、切れてしまうと何となく元気が出ないということを経験します。違法薬物では、こうしたギャップがより大きなものになります。こうしたことを繰り返すことで、薬物無しでは気持ちが不安になったり、落ち込んだりするようになります。それを解消するために、また薬物を使用する。こうして常習性が確立します。

いったん常習性が確立、依存体質が形成されると、そこから抜けるのは大変です。薬物によっては、幻覚や妄想といった禁断症状が出たりするものもあり、自分の力だけではやめることが困難となります。このために、ダルクなどの自助グループに入り互いに支えあいながら、薬物を切っていくことが必要となるのです。

あと、こうした依存になる人とならない人がいることも知られています。多くの薬物依存の方の中には、ある種の発達障害を合併している方も多く、そうした意味でもやはり病気の一つとして考えて対応していく必要もあると思います。単にやめればいいといった単純なものではなく、その背景にあるものや本人の体質といったものも考えていく必要があるのです。私は、依存症の専門家ではありませんが、そうした意味でも専門の医療機関への受診が必要になります。

年末の忙しいなか、インフルエンザも流行しているようです。健康に留意して、忘年会では飲みすぎずご自愛ください。私も、アルコールに頼らずに年末を乗り切っていきたいと思います。


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