みなさんは『プラバン(プラ板)』で遊んだことはありますか?Wikipediaには『プラ板遊びとはプラスチック板に絵を描いてオーブントースターなどで加工・固定化する、1980年代-1990年代前半にかけて小学生の間で流行った遊び』と書かれています。自分でデザインする以外にも、好きな絵を写し描きしたアイテムが作れることや、オーブントースターの中でぎゅっと縮んでいく様子のおもしろさなどが魅力的で、ついたくさん作りたくなってしまう中毒性があります。
近年では、子どもの遊びというよりは、クラフト小物のクリエイターから注目が集まっているようで、ハンドメイド通販サイトをのぞくとプラバンを活用したアクセサリーがたくさんあります。一目ではプラバンとわからない仕上がりのものが多く、色付けの仕方や焼き上げ後の整形の仕方が多種多様になってきたことがわかります。もともとは素材の特性から油性マジックで描くことが主流なのですが、プラバンの表面をやすりがけすることで色鉛筆やパステルなどさまざまな画材を使うことができるようです。
先日デイケアで行われたプラバンプログラムでは、油性マジックだけでは表現しにくい重ね塗りや、ふんわりとしたパステルカラーを希望する方には、やすりがけをしてから着色してもらいました。さらに焼き上げ後の仕上げとして、レジン液でのコーティングに初挑戦しました。レジン液によって色落ち防止、つるつる加工ができるのですが、そこにキラキラのラメパウダーやビーズを上手く加えてデコレーションした作品もありました。作品の完成度もさることながら、子ども心を呼び起こされ夢中になって取り組まれている姿が印象的でした。