カードゲーム・ボードゲーム

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デイケアのプログラムのなかに『ゲーム』という時間があります。このプログラムで行われているゲームは、コンピュータゲームや携帯ゲーム機によるものではなく、トランプやUNOといったカードゲーム、オセロやブロックスなどのボードゲームなどのいわゆるテーブルゲームです。

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ゲームというと「ただの遊び」「ゲームばかりしていると頭が悪くなる」などと言われやすいように思いますが、ゲームには認知機能の低下防止や向上が期待できる側面があります。基本ルールを把握すること、ルールに即してゲームを進めること、ルールに隠された勝利のカギやコツを見つけ出すことなど、ただプレイするだけでもさまざまな認知、理解、推測などの力が必要になります。

柔軟に思考を組み立て修正することも必要になってきます。さらにテーブルゲームでは、実際にカードやコマなどを手指を使って操作するため、五感刺激が加わることによる認知機能の活性化があります。同じ場を囲む他プレイヤーの様子をうかがったり、場の流れや空気を感じたりすることで得られる学習もあります。そして何よりテーブルゲームでは場にコミュニケーションが生まれ、たのしみが共有されていきます。『他者と体験や感情を共有する』ことは、マインドフルネスなどの新しい心理療法でも重視されている過程であり、認知機能の向上や変容に重要なものです。

難しい話はさておき、昔親しんだテーブルゲームを興じることによるたのしさやわくわくした感覚も『ゲーム』の魅力です。久しぶりに取り組むことで思い出す感覚もあります。ぜひ今一度取り組んでみてはいかがでしょうか。