パステル画

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さまざまな創作・芸術プログラムに取り組んでいるデイケアですが、先日はパステル画に挑戦しました。パステルというのは、粉末状の顔料を固めて棒状にしたもので、クレヨンというよりチョークに似ています。色鉛筆やクレヨン、クーピー、水彩絵の具などと比べて、使ったことがない方も多いのではないでしょうか。

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プログラムで行ったパステル画では、『パステルを削って粉に戻し、指につけて画用紙にこすりこんでいく』、『構図に迷わず誰でも作品を完成させられるというテンプレートを使う』方法を使いました。初めてパステルに触れる方がほとんどでしたが、それぞれ素敵な作品に仕上げることができました。 

パステル画にもぬりえと同じ、脳の活性効果があります。どこに・何を・どのようにぬるか考えることや、画面全体のバランスを判断すること、その色から記憶を呼び起こすことなどによって、脳の全体が刺激されます。今回のパステル画ではそれに加え、指先でくるくると画用紙に丸を描くという工程があります。指で紙をなぞること、そこからきれいな色が描かれていくことは、心を落ち着ける効果、感情を解放させる効果、安心させる効果があると言われています。

仕上がった作品を最後にみんなでながめてみると、同じテンプレート、同じモチーフでありながら、色合いや配置、雰囲気などは多種多様。お互いの素敵なところをほめあいながら、作品の美しさに感動していました。