夏ですね

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。
梅雨が早々に明けてしまい、なにか拍子抜けでした。7月中旬まではじめじめとした気候を覚悟していたので、少し寂しい気すらします。これも異常気象のためなのでしょうか、少し不安です。しかし、夏は好きな季節なので、長い夏を満喫したいと思います。

最近の話題は、やはりサッカーワールドカップですね。ふだん、Jリーグなど全く見ないわたくしでも、試合は結構観戦させてもらいました。さすがに、仕事に差し支えるのでベルギー戦はみませんでしたが、ポーランド戦までは観戦しました。ポーランド戦の最後のパス回しは賛否両論で、議論が尽きないと思います。しかし、戦前は全く期待されていなかった状況を考えれば、かなり善戦したという評価は一致しているのではないでしょうか。

善戦した理由は、いろいろと言われていますが、やはりその組織力でしょうか。個々の力というのは、一定のレベルに達しているとは思いますが、やはり外国のスター選手に比べれば見劣りすると思います。個々の力では、体力的体格的に劣っているのは事実でしょう。しかし、全体としての統制のとれた動きというのは、どのチームにも引けを取らなかったのではないでしょうか。一致した目的を達成するためには、情報の共有と意思の統一が必要です。サムライジャパンにおいては、個人プレーに走るのではなく、最終目的のために協力し協働するといったチームワークが実現されていたと思います。その一方、下馬評の高かった、ロナウド擁するポルトガル、メッシのアルゼンチン、ネイマールのブラジルが早々に姿を消したのも、個の力に頼りすぎたせいなのかもしれません。

こうしたことは、どの組織にも当てはまることです。一般の会社でもあるいは医療機関でも同様ではないでしょうか?どんな大きな組織でもこうしたチームワークが成り立っていなければ、小さな組織にも負けてしまいます。逆に大きくなればなるほど、こうしたチームワークを持たせることが難しくなります。それぞれの立場の違いや利害の対立が生じ、その調整が必要だからです。

当院でも、いろいろな場面でチーム医療として、多職種協働においてチームワークが必要な場面があります。単なる診療でも、医師と患者さんの関係だけではなく、看護師やケースワーカー、あるいは医療事務との連携が必要です。患者さんが診察で言い忘れたことが、事務受付に伝えられて、それが診察室に迅速に伝えられなければ、患者さんに正確なアドバイスを伝えられず、それも病状に影響することもあります。デイケアでの患者さんの状態についての情報伝達も重要です。もちろん訪問看護や、心理カウンセリング、初期集中支援チームからの情報も同様です。そうしてみると、サッカーにおけるポジションにおける役割分担や協力関係も非常に参考になります。

当院は、決して大きな医療機関とは言えませんが、様々な職種が協力するチームワークが必要なのは同様です。こうしたチームワークが、より洗練されれば、大きな医療機関に負けないパフォーマンスを達成することも可能なのではと思います。話が多少大きくなってしまいましたが、サッカーワールドカップも当院の医療にもすこしは応用できるのではと空想してみました。

当院も、8月になると夏の体制で、医師の勤務が不規則なります。勤務変更についてはHPや掲示にてお知らせいたしますので、ご覧ください。また、8月13日14日は、夏季休診となります。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。