こんにちは、精神保健福祉士の坂井です。
日頃の運動不足の解消と気分転換を兼ねて、トレッキングをはじめました。大自然に囲まれてきれいな空気を吸う心地好さももちろんですが、歩くうちに自分の呼吸や心臓の音、血の巡る感覚、じんわりと疲労していく筋肉の重みなどを感じ、マインドフルな状態になる心地好さもあります。

まだまだ初心者ですが、先日なんと富士登山に挑戦してきました！…と言っても登山ガイドつきツアーへの参加です。吉田ルートの五合目からスタートし、八合目で仮眠を取り、山頂でご来光を迎えるというベーシックなプラン。しかしツアーとは言え、富士登山は富士登山。体力は大丈夫かな、高山病にならないかな、寒いって聞くけど装備は足りるかな…などなど、不安は尽きませんでした。
　
当日はガイドさんもびっくりレベルの好天！日中は肌寒いどころかTシャツ一枚で登り切れるのではというくらいの気候で、雨が降ってくることもありませんでした。仮眠後の深夜には寒さがつらい時間もありましたが、晴れ渡った夜空に広がる星の美しさと言ったら！ふだん見えない低い空の星々や天の川がくっきり見え、星空の近さに感動しきりです。山頂では、明け方の地平線には雲が垂れ込めていたのですが、タイミングよく切れ間が訪れ、無事にご来光を迎えることができました。体力も問題なく、高山病になることもなく、これらの景色を堪能できたのは本当に幸せでした。

今回の大満足の秘訣は、ガイドさんの存在であろうと感じています。ガイドさんの進むペースは非常にゆっくりで、自分だけだったらもっと先を急いでしまうかもと思うくらいの歩みでしたが、そのペースが（初心者にとっては特に）高山順応に一番よいペースなのだそうです。

はじめてのことに挑戦するとき、その勝手を知っているひとから教えを受け、学びながら行動していくことの大切さとよさを改めて実感することとなりました。

下山直後は「もう富士山はいいかな…」とも思っていましたが、いまでは「別のルートでも登頂してみたい！」という気持ちになっています。次に挑戦するころには、ガイドなしでも快適に登れるくらいに熟練できていたら…と夢想する日々です。