こんにちは、院長の阿部哲夫です。
梅雨入りの宣言はまだされていませんが、もうすぐ梅雨入りですね。毎年書いているように、季節の中で梅雨だけは苦手です。湿気が多く、曇りや雨が多いと思うだけで憂鬱になります。しかし、そうとばかりは言っていられません。なんとか工夫してこれからの季節を乗り切っていかなければと思っています。
先月は、電動自転車のことを書きましたが、今月はその続きです。その後も、電動自転車はフル活用です。天気さえよければ、通勤や近くの買い物はなるべく電動自転車で行くようにしています。朝、出勤時に時々皆さんともすれ違うので、通勤に使っているのはご存じの方もいらっしゃるかと思います。
実は、毎朝上野公園に行ってから出勤するようになりました。朝食を作るかコンビニなどで購入してから上野公園に向かいます。上野公園内には、しゃれたスターバックスコーヒーのお店があって、毎朝そこでコーヒーを飲みながら朝食を食べ、それから出勤するのが日課になりました。
上野公園は、最近かなり整備されきれいになっています。以前のような青テント群は一掃され、緑も豊かです。朝は、人もそれほど多くなく、犬の散歩の人や出勤途中の人がいるだけです。ときおり修学旅行生や上野動物園にいく幼稚園保育園のこどもたちがいるくらいで、朝は本当にすがすがしい空気が流れています。豊かな緑の中で、音楽を聴きながら朝食をとる。
自分としては、かなり贅沢な時間だと思っています。しかも、費用はコーヒー代の280円だけです。この、朝のリフレッシュの時間を取り入れてから、仕事後も以前よりも疲労を感じないような気がします。また、あした上野公園で朝食をとれると思うと、気分が上がります。
先日、当院の非常勤医師の内田先生の講演を2回にわたり聴きに行ってきました。ご存じの方も多いと思いますが、内田先生は精神科臨床医である一方、早稲田大学のスポーツ科学院の教授もされていて、スポーツ選手のメンタルヘルスや睡眠に関する医学的研究の権威です。
一つはうつ病の運動療法や身体症状に関する講演、もう一つは睡眠障害に関する講演でした。そこで強調されていたことの一つには、心身の健康維持には、運動と睡眠と食事が大切であるということです。うつ病の治療に運動がプラスに作用することや、自分にあった睡眠を時間を決めて定期的にとることが睡眠障害を改善するためには大事であるとのことでした。この講演を聴いて、精神科の治療においては、薬物療法に頼るだけではなく、こうした基本的な生活習慣を見直すことが重要だと再確認しました。
日頃、ついつい夜更かしをしたり、暴飲暴食をしたり、運動もせずにだらだらと日々を過ごしてしまったりと、生活は意識しないと乱れがちです。こうした日々の積み重ねも何かストレスがあった時に、精神的な抵抗力を失う一因になっているのではないでしょうか?
そういった意味では、朝の自転車散歩も生活リズムや精神のコンディションを整えるのに役立っているような気がします。みなさんも、何か一つこうした生活の中での健康につながる楽しみを見つけることで病気の再発や悪化を予防できるのではないでしょうか?しかし、折角見つけたこの上野公園での朝食という楽しみも、梅雨になるとできなくなるので、すこし今から憂鬱になっています。