いま起こっている内面的な経験や身体感覚に注意を向けることで、主な実践方法は瞑想や呼吸法です。頭に思い浮かんでいる考えやイメージを眺めることを行うため認知行動療法にも活用できます。
最近はストレス緩和や集中力向上などを目的に、国内外問わず大企業の研修やスポーツ選手のメンタルトレーニングなどに取り入れられ注目を浴びています。禅や瞑想を起源としていますが、脳科学を取り入れてできるだけ宗教色を排除しているところが特徴です。当院のプログラムでは認知行動療法と併せて行っていただくことをお勧めしています。
ストレスがかかっているときには、健康な方も不調な方も過去や未来について悩み続けてしまうことがあると思います。そういった時に「いま」に目を向け、目の前のことに集中しやすくしたり、ストレスを軽減したりするための方法として提案します。
落ち込んでいる時や何もやる気が起きないときに、何も考えないで周囲から「リラックスしなさい」といわれても難しい、認知行動療法のコラムなど書き出すことすら手につかない、ハードルが高いという方には、具体的な方法としていかがでしょうか。
プログラム後半では、マインドフルネスと認知療法を組み合わせた方法「マインドフルネス認知療法」について紹介し、気分が低下した時に「芽のうちに摘み取れる」ように考えや行動を切り替えられるような方法についても触れます。
Photo by Levi XU on Unsplash