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認知行動療法について

ストレスがかかった時の自分の考え方の「考えすぎ」を見つけて、別の見方をするためのトレーニングをします。考え方を修正しつつ、問題解決技法やアサーション(主張訓練法)を用いて対処法を検討します。まず集団で方法を学習したのちに、休職中にリワークデイケアや家庭などで生じた問題に対してそれを用いて実践します。

リワークデイケアでは、再休職予防を目的とした集団認知行動療法のプログラムを行っています。ストレスがかかった際に極端な考えが浮かんでしまうことがあります。その考えが現実的かどうかを見つめ直すことで、揺れた気分を少しでも落ち着かせて、症状に繋がってしまうことを軽減できる可能性があります。

また物事の捉え方を変えて気分が改善した場合でも問題が残る場合や、捉え方の面で変化が見られない場合などは、行動面でどのような対処をしたらよいのかといった方法を検討します。当院では問題解決技法やアサーションといった第二世代の認知行動療法の他に、患者さんによっては暴露法や反応妨害法といった第一世代の行動療法や、マインドフルネスやACT(Acceptance and commitment therapy)といった第三世代の認知行動療法もお勧めすることがあります。

当院のプログラムでは集団形式をとっており、講義と演習で構成されています。内容は厚生労働省の「うつ病の認知療法・認知行動療法(患者さんのための資料)」に準拠しています。演習やグループディスカッションなどを通して内容を学んで、復職後に実践できることを目標とします。

Photo by Alejandro Escamilla on Unsplash