あけましておめでとうございます。

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あけましておめでとうございます。
院長の阿部哲夫です。
 
いよいよ平成30年になりました。天皇陛下の退位も予定されており、この元号の年明けもあと一回だけになってしまいました。昭和生まれの身としては、何か一抹の寂しさを感じます。新しい元号になれば、我々は二世代前の人ということになり、昭和生まれから見た明治世代と同じとなると思うと、何か感慨深いものがあります。

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しかし、年の始めなので、後ろ向きな話ではなく前向きな話のほうがいいですね。ありきたりではありますが、今年の抱負を少し披露しようと思います。とはいっても、毎年の抱負には実現実行しているものもあれば、三日坊主で終わっているものもあります。しかし、何事につけ、些細な事でも一年は継続することが大切です。大きな目標を立てるのではなく、些細な事でもいいので継続できる目標を立てようと思います。

昨年は、新規事業が多く、その立ち上げに奔走することで終わってしまった感もあります。studio753、オレンジカフェにっぽりんぐ、認知症初期集中支援チームと、新しいチャレンジの年でした。今年は、こうした新規事業も含め、従来の活動をより充実させたいと思っています。新規事業の立ち上げに伴い、新しいスタッフも増える予定です。こうした、新しいスタッフの育成も含め、スタッフ教育や研修などで全体のスキルアップを図っていきたいと思っています。

どんなに、良いものであっても同じことを繰り返し進歩がなければ、どんどん陳腐化し時代に遅れてしまいます。伝統芸能と言われるものであっても、始まったときは革新的に新しいものであったのだと思います。たとえば歌舞伎も昔から伝統芸能であったわけではなく、当初は前衛的なのものであったのではないでしょうか。しかし、時代的な要素を取り入れながらも基本を守ってきたから継続できたのだと思います。老舗と言われても、今なお多くの客で賑わっている店も同様です。伝統の味を守りつつも、新しい要素を取り入れているから長く継続できているのでしょう。医療も同じです。基本を守りながらも新しいものを取り入れて変化していくことが大事です。そうした意味から振り返ると、当院で治療している疾病や治療法も開業して20年の間に大きく変化してきました。今年は、精神障害の方の治療や社会復帰に関して目に見える変化ではなく、見えないところで地道な改善に取り組んで行きたいと思います。

個人的には、少し余暇の過ごし方を変えたいと思っています。これまではいろいろな講演活動などに、診療以外の時間を使ってきました。しかし、こうした活動よりも、スポーツや音楽、芸術的活動など趣味に費やす時間を増やしたいと思っています。具体的には、スキーやレコード鑑賞(CDではなくアナログレコードです)、美術館巡り、サイクリングなど若い頃に活発にやっていた趣味を復活させようと思っています。年を取ったからと消極的になるのではなく、少し前のめりで今年は過ごしたいと思います。しかし、芸術やスポーツもがむしゃらにやるのではなく、じっくりと楽しみながら余裕を持ってやりたいですね。まずは、レコード鑑賞くらいから始めたいと思っています。あまり前のめりになりすぎて転ばないようにはしないといけないですね。

本年もどうぞよろしくお願いします。