9月になりました

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。

あっと言う間に、8月が過ぎてしまいました。あまり、夏らしい夏ではなくて少し寂しい感じもします。しかし、これからは実りの秋です。秋の味覚を愉しむのもよし、読書やスポーツにも良い季節です。何よりも、朝の上野公園が過ごしやすくなり、これからの紅葉も楽しみです。日が短くなっていくのもあり、もの悲しくもありますが、ハロウィンやクリスマスがやって来るかと思うと楽しみです。

当院も、studio753の開所やオレンジカフェのスタートで慌ただしかったですが、少し落ち着いてきました。今後は、こうした新しい事業も加えた当院の治療やリハビリの内容を高めるように、じっくりと取り組んでいきたいと思っています。

しかし、世間はどうも穏やかではないようです。北朝鮮がミサイル実験や核実験を繰り返しているとの報道が連日のようにあり、なにやら不穏な空気が漂っています。北朝鮮が打ったミサイルが日本に落ちてきたらどうするかといった対応まで報道されています。暴力で事を解決するというのは、全く文化的ではない解決方法だと思いますが、アメリカを含め世界ではまだこうした原始的な解決方法が実行されています。

もしこうした解決方法が、現実社会の中で行われていればと考えるとちょっと怖くなります。しかし、パワハラやいじめはこうした暴力的解決や他人に対する攻撃的な気持ちを背景にした行動です。人種差別や障害者に対する差別も同じだと思います。

話が少しずれますが、パワハラについて言うと、パワハラをしている人は自分がパワハラをしていることに気が付いていないことがほとんどです。自分たちは、相手に対して厳しい指導をしているだけと思っている人が多く、相手がパワハラと感じていると気が付いていないことが多いようです。簡単に言うと、相手の気持ちがくみ取れないため一方的に自分の価値観を押し付けてしまうのです。ですから悪気がないともいえます。

つまり、パワハラをしている上司は、何がパワハラで何がそうではないかの区別ができないのです。わざわざ意地悪をしようとは思っていない、逆に言うとそれが問題です。パワハラをしてはいけないということは知っていても、自分がしていることがパワハラに相当するかどうか判断できないことが問題なのです。したがって、パワハラを防止するには何がパワハラで何がパワハラではないのか、具体的に明確に定義して教育し研修を実施していくことが必要です。

北朝鮮に関しても、核兵器による恫喝の何がどういけないのか、具体的に一から教えないといけないのかもしれません。こんな、ひと昔前のスパイ映画やSF映画のような悪の権力者から、日常生活を脅かされる日々が来ようとは夢にも思いませんでした。暴力装置をちらつかせて経済的利得や体制の維持をはかるのは、暴力団となんら変わりません。平和の中で健全な経済的競争をしてこそ人類が発展するという、普遍的価値に対する冒涜だと思います。叡智を集め何とかこの危機を乗り切らないといけないですね。

パワハラ上司にも、「やり方が北朝鮮製ですね」の一言が言えると良いのですが。現実には難しいようです。

今月から、木下先生の土曜日の午後の診察が隔週で始まります。また、木曜日午後にも新しい先生の診療が開始予定です。いずれの先生もベテランの経験豊富な先生ばかりです。私の外来診療が混みあっておりご迷惑をおかけしております。新しい診療枠は、比較的空いていると思われますので、可能でしたら診療日に関しご御検討ください。