こんにちは、院長の阿部哲夫です。
楽しみにしていたゴールデンウイークも終わってしまいました。今年はどこにもいかず本当に近場の公園の散策やテニスだけですごしました。遠方への旅行などの予定を全く入れずに過ごす休日もいいものでした。
何か物足りなさはありましたが、大きなストレスがなくのんびり過ごすのも一つの贅沢だなと思いました。むかしから、何事にも活動的に対処する性格で、休みとなるとどこかに強迫的に出かけていたような気もします。歳を取ったのかもしれませんが、こうした休日の過ごし方も悪くない気がします。
のんびり休日を過ごす場所として、皇居の東御苑はお勧めのスポットです。連休中でも決して混みあってはおらずのんびりと過ごすにはいい場所です。地下鉄の大手町から2-3分でいけますし、お江戸のまさに一等地中の一等地に立てるのも一つのだいご味です。いまは、ビルにさえぎられていますが、以前はここから晴海の先の東京湾を見渡せたかと思うと、気分爽快です。現在は更地になっていますが大奥があった場所に立てるのも不思議な感覚でした。坂道を登ったり降りたりするのがちょっと大変ですが、東京のど真ん中にこんなうっそうとした林があったのかと驚きます。
しかし現実に戻ると、今の話題はやはりセウォール号でしょうか。詳しく報道されればされるほど、危機管理の甘さや対応の不手際があまりにも目立ちます。当初は、船員の対応の悪さの報道から、船会社自体の遵法精神のなさに飛び火しその後は、韓国の海上警察の救難活動のまずさ、そして運輸業界と官界の癒着へと本当に大問題になっています。それに比べると、日本でも東日本大震災の時にはいろいろな問題がクローズアップされはしましたが、むしろ被災者だけではなく国民が協力し合い、利己的な行動に出たと非難批判されるようなことは皆無といっていいほどなかったと記憶しています。最近の日本は、ややもすると経済発展の著しい韓国や中国に比較して停滞気味と自信喪失気味でしたが、こうした災害に直面しても暴動や略奪が一つも起こらない、そのモラルの高さは自慢してもいいのではと思います。
こうした事件を見るにつけ、当院の運営についても、これからは危機管理に対しても充分な準備が必要だと感じています。火事や天災などはいつまた起こるかわかりません。こうした際に、スタッフがどう行動するべきなのかきちっとシュミレーションしておかないといけないと実感しています。これまでも防災訓練は行ってはいましたが、こうしたことが実際に起こるとの切迫感は正直不充分だったと思うのです。こうした非常時には、きちんと患者さんを誘導し、的確な判断を迅速にすることが求められます。今年の防災訓練は、危機意識を持って臨まないといけないと思っています。皆さんはこの事故を通じて何を感じられましたか?