今月はちょっとしたタイミングのずれで僭越ながら、編集担当の私、梅津がリレーエッセイを書くこととなりました。
最近、スタッフの赤川さんから盆栽をいただきまして、育てています。おそらくツツジだと思うのですが、はっきりとしません。以前にも盆栽に挑戦したことはあるのですが、今回のものよりは幼木で、かなり手間がかかったことから挫折してしまいました。しかし今回は明らかに樹齢を重ねており、安定感がある感じです。樹型がよく、苔もびっしりと生えています。
僕にとって盆栽をやっていく上で大きな支えとなるのが、「苔」です。苔がなくなってしまうと急にやる気がなくってしまい、前回の失敗の原因の一つとなりました。
そのため今回は、毎日苔の状態を気にしています。ところがその苔に重大な危機がおとずれました。ダンゴムシの襲来です。ダンゴムシというと、クルッと丸くなる姿が愛おしく、同じような形をしているワラジムシ(ベンジョムシと言われてしまうこともあります。)と比べて、子供たちからも人気があります。僕自身も良いイメージをもっていましたが、ダンゴムシは苔の下部を食べてしまい、そのことが苔の乾燥を生み、苔をダメにしてしまうらしいのです。最初は数も少なく気にしていなかったのですが、気がつくと大量発生し、苔に甚大なダメージを与えてしまいました。あまりに多かったため、鉢ごと水につけ、苔から引き離しています。もののついでにダンゴムシとワラジムシの違いを調べたり、水の中でも長く生きることができるという意外な生態を知ることはできたのですが、苔のためにも、もう悪さをしてほしくないと願う日々です。