ひな祭りも終わりました

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こんにちは、院長の阿部哲夫です。

3月に入りました。三寒四温とはよく言ったもので、本当に暖かい日があるかと思うと突然寒い日が来ます。しかし、季節は着実に春に移って行っているようです。梅の花も咲き、ひな祭りも終わりました。月末からはいよいよ花見のシーズンです。今年の花見はどんな心境でできるのか、本当に楽しみです。

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年初の公約通りスキーを再開しました。ほとんど日帰りですが3回行ってきました。もう滑り方なんか忘れていると思っていたのですが、以前ほどパワフルには滑れませんがそこそこ滑れることがわかりました。その後、体を動かしたせいかテニスの調子も良くなりました。今年をきっかけにまた、スキーを趣味の一つとして続けていきたいと思っています。その一方で、ジム通いは中断してしまっています。やはり、一人で黙々と運動を継続することは苦手なようです。テニスやスキーのように、楽しみの要素がないと続けられないということに気が付きました。そうした意味でも、一人で黙々とジムに通ったりジョギングをすることはかなり精神力がいることだと思います。

最近の話題は、川崎の少年による殺人事件でしょう。犯人の少年が、どういった性格であったのか、どういった成育歴だったのか詳細な情報がないので軽々しくはコメントできませんが、人を容易に傷つけられるという心性には多くの人は共感できないと思います。少年は以前鑑別所にも入所した経歴があるとのことですが、ここで十分な教育がされたはずですが効果がなかったということです。それまでの親の養育に問題があったのか、あるいは素因に問題があったのか、どちらにも問題があったのか、徐々に明らかになっていくと思います。しかし、いずれにしても心の問題はあったはずで、こうした事件に発展する前に未然にどこかで予防できなかったか、十分に検証し今後に生かすことが必要なのだと思います。そして思うのは、こうした事件の予防には家族や地域の役割が非常に大きかったのではないかということです。

たとえば、上村君が殴られて帰ってきたとき、上村君の親はそのことに関心を持たなかったのでしょうか?何らかの理由や言い訳をして取り繕っていたのかもしれません。しかし、誰に殴られたのか、どうして殴られたのかなど聞くべきところはたくさんあります。またこうした事実は、級友たちは知っており加害者宅まで押しかけたようですが、そういうときでも、加害者の親は対処しなかったのでしょうか?次々に疑問は湧いてきますが、あまり週刊誌などは読まないので皆さんのほうがよくご存じなのかもしれません。

想像するに加害者は、環境的には恵まれない家庭で育ったのだろうと思います。十分愛情を注がれずに育った子どもと、愛情豊かに育てられた子供では金銭的な格差ではなく、愛情面での格差が大きかったのではないでしょうか?いまは、「貧しいながらも楽しい我が家」といった歌のフレーズのような家庭は消滅してしまったのでしょうか?もし経済的な格差の拡大と同様、愛情面での格差が広がっているのだとすると、今後は何らかの対策が必要でしょう。昔はよかったとノスタルジックに語っているだけでは、こうした問題は解決しないと思います。こうした問題の予防には、環境的に恵まれない家庭の子供に対する種々の育児支援など、これまで以上の何らかの公的支援が必要なのではないでしょうか?

さて、4月から、医師の勤務体制が若干変更になります。松島先生が退職されて、鳥谷先生が代わりに火曜日午前も担当となります。主治医の変更などある方には大変ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。