リワークデイケアについて

Q. リワークデイケアってなに?

精神科デイケアのなかで、社会復帰=仕事への復帰(復職)を第一の目的としたデイケアです。
利用目的や目標が人によってまちまちである一般デイケアに対し、リワークデイケアでは同じ方向を目指して活動していることに特徴があります。

リワークデイケアは、休職中の方を対象としています。
「勤務先があり、精神科領域の病気によって休職中で、症状の改善ののちに元の勤務先に復帰したい」という方に、復職に向けた準備や練習の場を提供します。

Q. どんなプログラムをしているの?

休職をすると、自分で思っている以上に生活リズムの乱れ、体力の低下、集中力や意欲の低下などがみられます。病気の影響によって、対人交流が不得意になったり、物事の捉え方が偏ったりすることもあります。

そこで、一般デイケアと同じく生活リズムを整えること、日中の活動量を上げることから始め、仕事場面での集中力や意欲を維持するための課題や、コミュニケーション力を高めるためのミーティングなどに取り組み、回復を目指します。

休職中の方にとって復職できる状態まで回復することも重要ですが、復職後に安定した状態を保つこと、再発しないためにはどうすればいいかを理解し身につけることもとても重要で、必要不可欠です。

あべクリニックのリワークデイケアでは、復職後再発防止までを視野に入れたリハビリテーションプログラムを実施しています。専門療法として、体力の維持と向上を目指す「運動療法」と、物事の捉え方や考え方の修正を目指す「認知行動療法」を行っています。

どちらもプログラム参加中にスキルとして身につけ、繰り返し取り組んでいくことで、復職後のセルフケアのひとつとして使えるようにすることを目的としています。

Q. 復職プログラムだけで息がつまるのでは?

あべクリニックのリワークデイケアでは、このような専門プログラムだけでなく、一般デイケアと一緒に行うプログラムが多いことも特徴です。

一般デイケアで行っている、フラワーアレンジメントやアロマなどの創作・芸術プログラムや、卓球やソフトバレーなどの運動プログラム、その他季節のレクリエーションプログラムなどにご参加いただけます。
余暇活動の充実や対人交流機会の増加は、仕事と私生活のめりはりをつける点でも有効です。意欲の改善にも役立ち、活気が戻るとの声もあります。

リワークデイケア卒業生を含めた交流会も設定していますので、復職の実際を聞いたり、復職後の悩みを共有したりすることも可能となっています。
また、今後は復職後のフォローアッププログラムをより強化する予定です。復職後の悩みや不安を軽減しながら再発防止のお手伝いができたらと思います。

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