時間と記憶と感情

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東日本大震災から1年が経とうとしています。これを教訓にして生きていこうという人もいれば、できれば思い返したくないという人もいるかと思います。

「良い思い出は風化しない」とか「嫌な思い出は時間が解決してくれる」などと時間と記憶と感情に関わる表現をすることがあります。そのことをテーマにした映画や芸術作品も多いと思います。

過去を扱った西部劇や時代劇といったものから近未来や未来を扱ったSFなどがあります。過去の時代考証に感心したり、将来がどのようになっているのかを空想してわくわくします。その反対にネガティブなことを予測した未来、認めたくないような過去を描く作品もあると思います。最近では時間が通貨代わりになる未来を描いた作品もあるようです。

多くの人が多かれ少なかれ過去を想起したり、未来を空想したりするようなことを普段からしているからこそ、このようなテーマの作品が描かれて洗練されていくのでしょうか。起きてしまったことは変えられないですが、過去については違う価値をみいだしたり、未来については理想的にも悲観的にも自由に空想ができるのではないかと思います。