あけましておめでとうございます。

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新年明けましておめでとうございます。阿部哲夫です。

昨年中は大変お世話になりました。至らぬ点も多々あったかと思いますが、どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。
こうした新年の挨拶をするのも新年らしくすがすがしい習慣だと思います。日ごろ思っていても、日常的には感謝の気持ちを伝えにくいものですが、こうした機会があると改めて伝えやすくなる気がします。今年も何回かこうした挨拶をしましたが、なぜかあまり新年という実感が薄かった気がします。年々正月らしさのようなものが街から減っているせいか、それとも歳のせいか理由はわかりませんが、三が日に街に出てみましたが、正月らしさを実感できたのは初詣くらいでした。

毎年、年初には今年の目標を立てるのですが、今年は大きな目標は立てず身近なことで努力していきたいと思っています。プライベートでは、何事をやるにしても何らかの楽しみをそこに見出そうと思っています。些細なことかもしれませんが、掃除ひとつとっても、やるからには、きれいになる喜びを感じながら楽しんでやってみるなどです。ダイエットも、食事の工夫や運動を楽しみながらやれればいいなと思っています。こうすれば、毎日体重計に乗ることが楽しみになっていくのではと考えています(実際正月中に1kgやせました)。

仕事の面では、やはり大きな目標ではなく、日常の診療をじっくりとやっていこうと思っています。昨年末に、私の診療日数を増やしたので、多少は時間的余裕も生じました。これを生かして、診療の質を上げて行きたいと思っています。また、1月からは北村医師の診療日数も増えるので、診療の質をさらに上げられると思っています。あと、小さな変化ですが、年金診断書を電子化しました。これにより、年金の診断書の作成がよりスピーディーになると思います。

ここで少し、精神科関係の公的制度について説明しておきたいと思います。精神科関係の公的制度は大雑把にいうと3種類あります。一つは自立支援医療制度、もう一つは精神障害者手帳、あと一つは障害年金制度です。自立支援医療制度は、精神科にかかっている外来患者さんの、保険の費用の一部を国が負担してくれる制度です。普通の健康保険では通院費用は3割負担ですが、これが原則1割になる制度です。ご希望があれば、当院におかかりの方のほとんどに適応可能な制度です。簡単に言うと診察代が1500円から500円に減額されます。薬代も同様に1/3になります。当院受診のときに診察代金がいつも1400円以上かかっている方は、この制度をまだ利用されていない方です。ご利用希望の方は、診察時にお申し出ください。

障害者手帳は、精神の障害の為に日常生活に介助が必要な方に交付されるものです。この手帳を持っていると、都営バスや都営地下鉄が無料で利用できたり、公立の美術館が無料では入れるなどの特典があります。障害年金は、精神の障害の為に働けなくなった方に、月5万円から7万円程度の年金が支給される制度です。ただしこれは、①国民年金や厚生年金を払っている期間に病気にかかった方、②20歳未満で病気にかかった方が対象となる制度です。こうした制度を利用することで、より治療に専念できたりあるいは、経済的負担が軽くなることで、病状にもプラスの効果がでることなどがあります。以上の制度に関心がある方は遠慮せずに窓口や診察でお尋ねください。
どうぞ、今年もよろしくお願いします。