ポエム会

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精神保健福祉士の坂井です。デイケアプログラムのポエム会をご紹介します。
ポエム会では、それぞれが日頃感じることや表現したいことを自由に原稿用紙につづり、最後にスタッフが朗読をして参加者みんなで鑑賞します。テーマも自由、文章の書き方も自由なので、ポエム会の名のとおり詩を書いたり俳句を詠んだり、最近あった出来事を作文したり、読書感想文を書いたり。

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参加者の前で読み上げる際に名前を伏せたい人は、匿名希望として提出することもできます。また、プログラムが行われているあいだは、作文をするメンバーのみプログラムスペースに滞在していいというルールを設けているので、ふだんあまり表現できない心の内を書くことができる、と感じている方も少なくないようです。

鉛筆と消しゴムとを持ち原稿用紙に向き合う、という行為は、大人になってからはなかなかあるものではありません。まして、書いたものを誰かに読み上げてもらうこともなかなかありませんから、文章を書くことにも発表することにも気恥ずかしさを覚えてしまいます。でも、ほかのひとが感じた体験を共有できるような、世界観を少しのぞかせてもらえるような、自分の想いも共感してもらえるような……。ポエム会にはそんな空間が広がっているので、わたしはとてもこのプログラムが好きです。そして、みなさんの書かれる文章もとっても好きです。

朗読の際はなるべく聞き取りやすく、なるべく筆者の気持ちに添った表現ができるように心がけています。ぜひ、気軽に参加いただければと思います。