スタッフリレーエッセイ

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こんにちは、精神保健福祉士の坂井です。あべクリタイムスに富士登山の記事を書かせていただいてから、ちょうど一年が経ちました。あのとき感じた「別のルートでも登頂してみたい!」という気持ちは思いのほか消えず、今年も富士登山に挑戦してきました。

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別のルートでの挑戦なので、今年もツアーに参加しました。富士宮口からスタートし、宝永山を経て御殿場ルートに合流して登頂、おはちめぐりをして、下山は大砂走りを楽しみながら御殿場口へ下ります。現在の天皇陛下が皇太子であられた2008年に富士登頂された際に使ったため、プリンスルートと呼ばれているルートです。

なかなか梅雨が明けず、さらに台風が迫る週末。まさか2日間びしゃびしゃの雨登山じゃあるまいな…とか、アタック中止で山小屋での折り返しになるのでは…と戦々恐々していたのですが、富士宮口五合目ではなんと晴れ!元気いっぱいにスタートできました。宝永山頂でも雲海を見下ろしながら写真を撮ってご機嫌です。

しかしそこから一気に雲が垂れ込め、レインウェア上下をきっちり着込む事態に。視界は比較的明るく、見下ろした下界はクリアに見えているものの、常にぽつぽつ雨が降っているという状態が続きました。一晩寝たらどうにかならないかと思っていましたが、山小屋からのご来光も見られず、雨やまず。それでもアタックはできるレベルで無事登頂はできました!でも、山頂はあまりに雨風ひどく、おはちめぐりは中止に。残念無念です。また富士山に行く理由ができてしまいました。
標高が下がるにつれて雨や風の強さはおさまり、また下界は前日同様明るいままのため、下山時は小雨を浴びてはいるものの鮮やかな緑が目に飛び込む心地好いものでした。大砂走りも童心に帰って駆け下りました。雨のおかげで砂ぼこりの舞う量が非常に少ないとのことでしたが、下山後の靴や装備は真っ黒になっていました。

景色が見られなかった、おはちめぐりが中止になった、などの残念なことがままある2日間でしたが、梅雨明け前の台風接近中に無事に怪我なく登頂できた、ということが何よりだったのかなあと思っています。満天の星やご来光、おはちめぐりは、またの機会のおたのしみ!ですね。