先月、デイケアのプログラム「日常採集」の講師をしていた松浦昇先生が、1年4ヶ月ほどのブランクを経て、戻ってきてくれました。
「日常採集」は、昆虫採集のように「日常」を採り集めるという意味合いで、2009年から始まったプログラムです。
松浦先生は東京芸術大学で写真学を専門として、現在は武蔵野美術大学などで講師を務めるなど、学術分野で活躍しています。学生時代は、現代アートに分類されるような作品づくりもしていました。大学院では写真学に専門を絞って勉強されていました。
そんな松浦さんが昨年、自身の研究でボストンに留学するということで、8年ほど続けていたプログラムは一旦お休みすることとなり、今回は戻ってきたという経緯です。
始めた当初はスマホがまだ普及しておらず、デジタルカメラを貸し出しながら進めたプログラムでした。10年ほど経った現在はすっかりスマホが普及し、しかもデジタルカメラと遜色ない写りも見せてくれます。技術の進歩には驚かされますが、発表してくださる参加者の日常は千差万別。いつも楽しませていただいております。写真が好きな方は、「日常採集」で日常のちょっとした風景を発表してみてはいかがでしょうか。